先週末~今週初めにかけては、低気圧が発達しながら日本付近を通過したことによって冬型の気圧配置が強まり、日本海側を中心に広い範囲で雨や雪となりました。この時期としては非常に強い寒気が流れ込んだ北海道では各地で初冠雪・初雪が観測されたほか、天気図上の”等圧線”の間隔が狭かった北日本では北~西よりの風が強まり、荒れた天気となったところもありました。さて、今週末は3日(月)が文化の日を含む3連休となりますが、北日本では連休前半・後半の2回にわたって荒れた天気となるおそれがあります。
きょう10月30日(木)は、移動性の高気圧に覆われて全国的に晴れるでしょう。朝晩は冷え込むところもあるものの、日中は日差しの温もりを感じられて過ごしやすい陽気となりそうです。その後、あす31日(金)は本州南岸を前線を伴った低気圧が通過し、北海道付近を寒冷前線が通過します。その影響で全国的に雨が降り、東海や関東では沿岸部を中心に夕方~夜にかけて雨脚の強まるおそれがあります。
10月31日(金)~11月3日(月・祝)の予想天気図
11月1日(土)になると、前線を伴った低気圧は急発達しながら北日本の太平洋側~千島の東を進むとみられます。低気圧に近い東北や北海道の太平洋側ではまとまった雨量となり、北日本では全般的に暴風となるおそれがあります。また、西高東低の冬型の気圧配置となる影響で北陸~山陰など日本海側の地域では雨の降りやすい天気となるでしょう。そのほかの地域はおおむね晴れる見込みです。
2日(日)~3日(月・祝)にかけては、日本海で新たに発生する低気圧が前線を伴って北日本付近を通過する見込みです。北日本や北陸では広い範囲で曇りや雨となり、再び西よりのち北よりの風が強まるでしょう。今回強い寒気はそこまで南下しないため、雪は北海道北部の標高の高い地域に留まりそうですが、沿岸部を中心に荒れた天気となるおそれがあります。一方、西日本~関東にかけては秋晴れとなるエリアが多いでしょう。
(担当:りょた)

