北海道や東北北部では秋田県を中心に大雨となり、きのう20日(水)は同県仙北市の一部地域に警戒レベル5にあたる「緊急安全確保」が発令されました。きょう21日(木)10時までの48時間降水量は、秋田県仙北市・桧木内で319.0mm、青森県十和田市・休屋で294.5mmなど多くの地点で観測史上1位の値を更新しています。大雨をもたらした前線や低気圧は千島や日本の東へ離れて雨は落ち着いていますが、あす22日(金)夜以降は再び前線や低気圧が近づき、天気は下り坂となる予想です。大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒が必要です。

きょう21日(木)は、東北北部に大雨をもたらした前線や低気圧は東へ離れ、天気は次第に回復して晴れるところが多いでしょう。九州北部~西・東日本は、引き続き高気圧に覆われて強い日差しが照り付けます。ただ、日中の昇温や湿った空気の影響で大気の状態が不安定となり、内陸や山沿いを中心ににわか雨や雷雨となるところがあるでしょう。天気の急変や落雷にご注意ください。九州南部は台風12号周辺の活発な雨雲がかかり、雷を伴って激しい雨の降るおそれがあります。
23日(土)~24日(日)の予想天気図

あす22日(金)は、台風12号が接近する九州南部では引き続き雷を伴って断続的に非常に激しい雨が降り、夕方にかけては線状降水帯が発生して災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。風はやや強まりますが、暴風は一部地域となりそうです。北海道付近には大陸方面から低気圧や前線が再び接近する見込みで、夜以降は雨の降り出すところがあるでしょう。そのほかの地域はおおむね晴れますが、内陸・山沿いの一部ではにわか雨や雷雨にご注意ください。
23日(土)~24日(日)は、低気圧や前線が通過する北海道や東北北部、台風(熱帯低気圧)や湿った空気の影響を受ける九州や中国・四国では曇りや雨となり、局地的には雨脚の強まるおそれがあります。なお、前線や低気圧、台風の動きによって予報は大きく変わるため、最新の気象情報にご留意ください。そのほかの地域は晴れの天気が続くでしょう。
8月下旬になりましたが、来週にかけても厳しい暑さが続き、西・東日本を中心に最高気温35℃以上の猛暑日となる日が多く、内陸部では37℃~38℃の体温超えの暑さとなるところもある予想です。適度な水分・塩分補給、適切なエアコンの有効活用をするなど、熱中症への警戒を続けてください。
(担当:りょた)