本州付近は本格的な雨のシーズンに突入です。九州北部と四国では8日(日)、中国、近畿、東海では9日(日)、関東甲信と北陸では10日(日)にそれぞれ梅雨入りが発表され、平年より数日遅く、昨年より10日前後早い”梅雨の便り”となりました。今週初め頃には九州を中心に梅雨入り早々の大雨となり、複数の県に土砂災害警戒情報が発表されたほか、鹿児島県・指宿では降り始めからの72時間雨量が観測史上1位の514ミリを記録しました。九州など西日本では雨のピークは一旦過ぎたものの、週末には再び大雨となるリスクがあり、警戒が必要です。

きょう12日(木)は前線が停滞する西日本では梅雨空が広がり、九州や四国、近畿南部では雨が降るでしょう。午後は九州北部などで激しく降る時間帯もありそうです。一方、前線が南下している東日本や北日本では雲が多いながらも広い範囲で日差しが届くでしょう。東日本や東北南部では、最高気温が25℃以上の夏日となるところも多く、蒸し暑く感じられそうです。あす13日(金)の天気もあまり変わらず、東日本の太平洋側では雲が優勢で所々で雨の降る可能性がありますが大きな天気の崩れはないでしょう。
14日(土)の予想天気図

14日(土)は前線が西から大きく北上、15日(日)にかけて日本海北部~東日本付近まで北上する見込みです。雨のエリアは西日本から東日本・東北にも広がり、前線に近い西日本の日本海側や北陸周辺では雨雲が発達して雨脚の強まるところがある予想です。また、このタイミングで東北地方の梅雨入りも発表されるかもしれません。一方、昨日南シナ海で発生した台風1号と、フィリピンの東で発生した熱帯低気圧は日本への直接的な影響の可能性は低いものの、暖かく湿った空気が流れ込むため梅雨前線を刺激して、活動を活発化させるおそれがあります。また、日本付近には真夏並みの暖気が流れ込み、来週半ばは季節先取りの暑さとなる見込みです。
(担当:りょた)