週末は再び寒の戻り

きのう26日(木)は各地で記録を更新しました。西・東日本では南からの暖かな空気が流れ込んだことによって気温が上昇し、この時期としては記録的な暑さとなりました。宮崎県や大分県では4地点で最高気温30℃以上を観測し、そのほかの地域も25℃を超える夏日となり、3月の1位の値を更新するところが多くありました。一方、北日本では発達した低気圧の影響で風が強まり、東北を中心に最大風速20m/s以上、最大瞬間風速30m/s以上となったところがあり、観測史上1位の値を更新したところがありました。

きょう27日(木)は、日本海を東へ進む低気圧や前線の影響で西日本では広い範囲で雨、北日本でも雨や雪が降っています。西日本の太平洋側を中心に大気の状態が不安定となっており、鹿児島県屋久島(尾之間)では1時間に118.0ミリの猛烈な雨を観測し、観測史上1位の値を更新しました。この先、週末にかけては前半は低気圧や前線、暖かく湿った空気の影響を受けてスッキリしない天気となるところが多い見込みです。低気圧や前線が通過した後は寒気が南下して再び真冬の寒さが戻るでしょう。あす28日(金)は、日本付近を低気圧や前線が通過し、全国的に曇りや雨の天気となるでしょう。関東や東海は朝の通勤時間帯に雨が強まるおそれがあります。29日(土)・30日(日)は、西日本を中心に晴れ間の出るところもありますが全般に雲が広がりやすく、北日本の日本海側や北陸、関東では雨や雪の降るところがあるでしょう。なお、ここ数日の春本番の暖かさから一変し、寒の戻りとなりそうです。冬物の衣服や寝具などの出番となるでしょう。気温の変化が大きくなるため、体調管理にお気をつけてお過ごしください。

(気象予報士:みやっち)

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