きのう19日(水)は上空の寒気の影響で大気の状態が不安定となり、関東地方では雷を伴った雨や雪、霙(みぞれ)や霰(あられ)、雹(ひょう)が降り、まさに多様な天気となりました。この時期に発生する雷のことを“春を告げる雷”という意味から「春雷(しゅんらい)」と呼ばれています。週末以降は気温も上がり、春の訪れを感じられるでしょう。

きょう20日(木)春分の日は西から高気圧に覆われて、西~東日本では太平洋側を中心に青空が広がり、沖縄・奄美地方も晴れ間から日差しが届いてます。この先、週末にかけても高気圧に覆われて晴天の続くところが多いでしょう。一方、北日本は上空の寒気や湿った空気の影響で日本海側を中心に雪や雨の降っているところがあります。北日本では週末にかけて短い周期で気圧の谷が通過するため、北海道や東北北部を中心に雨や雪が降ったり止んだりの天気となりそうです。
あす21日(金)以降は西から暖かな空気が流れ込み、各地で気温が上がるでしょう。週末以降は春本番の暖かさとなり、さくらの開花が促進されそうです。お花見の計画を立てるのも楽しみですね。なお、花粉が多く飛散するため、花粉症の方は引き続きしっかりと対策をしてください。「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるようにこの時期は季節の変わり目にあたります。気温の変化が大きく、また、新年度に向けた準備など慌ただしい時期となりますので、体調を崩さないように気をつけてお過ごしください。
(気象予報士:みやっち)