沖縄で梅雨明け 本州は週末梅雨入りへ

日本に夏空をもたらす太平洋高気圧が南海上から張り出し、沖縄地方で晴れ間が広がってきました。きょう6月20日に沖縄地方の梅雨明けが発表されました。平年より1日早く、昨年より5日早い梅雨明けです。梅雨期間中の降水量は南大東島で平年より少なくなりましたが、そのほかの各地は平年より多く、那覇や宮古島など平年の3倍を超える降水量となったところもありました。

梅雨期間(5月21日~6月19日)の降水量(速報値)

一方、太平洋高気圧の張り出しに伴い、梅雨前線は九州南部付近まで北上しています。週末以降は梅雨前線がさらに北上し、本州付近に停滞するようになるでしょう。九州・四国のほか、中国から東北地方にかけても曇りや雨の日が多くなる見通しで、週末には続々と梅雨入りする見込みです。北海道も気圧の谷の影響を受けやすく、週末にかけて曇りや雨のすっきりしない天気となるところがあるでしょう。

きょう20日(木)は梅雨前線や湿った空気の影響で、九州を中心に活発な雨雲がかかり激しい雨が降っています。今夜からあす21日(金)午前中にかけて西日本から東海道沖を低気圧が東進する見込みです。あす21日(金)は西日本から東日本の太平洋側を中心に雨が降りやすく、九州や四国ではあすにかけて雨の降り方が強まり、まとまった雨となる見込みです。

22日(土)は低気圧や前線が近づく西日本や北海道を中心に雨となり、東日本も次第に天気は下り坂に向かうでしょう。また、23日(日)は広範囲で雨となり、西日本や東日本の日本海側を中心に雨脚が強まる可能性があります。梅雨前線の北上に伴い、前線南側の暖かく湿った空気が流れ込むため、気温・湿度ともに高く蒸し暑さが増してきます。身体に熱がこもらないように通気性や吸汗性の良い服装を選びましょう。

(気象予報士:みやっち)

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