寒気弱く 暖冬少雪傾向

9月20日は彼岸入りでこの日から7日間が秋の彼岸です。「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、週末には秋雨前線が南下し本州付近は秋の空気に覆われます。記録的な残暑もようやく終わりが見えてきますが、このまま秋が深まるとはいかずその後も冬にかけて平年を上回る気温となる日が多くなりそうです。

平均気温の傾向(12~2月)

現在発生しているエルニーニョ現象が冬の期間も継続する可能性が高く、また、正のインド洋ダイポールモード現象と呼ばれるインド洋での海洋変動の影響も今後残る予想となっており、全国的に今冬(12~2月)は寒気の影響を受けにくく、高温傾向となるでしょう。直近の3ヶ月(10~12月)も含め関東以西を中心に高温偏差が続く見込みですので、今年は記録的な暖秋、暖冬となりそうです。

降水量の傾向(12~2月)

寒気の影響を受けにくいことから今冬の日本海側の降雪量は平年より少ないでしょう。ただ、一時的に強い寒気が南下するおそれがありますので、例年通り大雪対策は欠かせません。また、寒気が弱いため本州付近は低気圧の影響を受けやすく、西・東日本は多雨傾向となる見込みです。

(気象予報士:きっしー)

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