西日本を中心に大雨に警戒

◆今週の天気のポイント
・九州では雨量がさらに増える恐れがあり、土砂災害などに警戒
・気温が高く、昼夜を問わず熱中症対策を万全に

湿った空気や梅雨前線の影響で大雨となり、九州では6月28日(水)の降り始めからの雨量が500㎜に達した所があります。これまでに降った雨の量が多く、土砂災害や河川の増水に警戒してください。

出典:気象庁

週明けの3日(月)は、梅雨前線が九州を通り、本州の南に停滞します。九州では非常に激しい雨が降るため、大雨による災害に警戒してください。中国・四国から北海道は晴れ間のでる所が多いですが、上空に寒気を伴った気圧の谷の影響で大気の状態が不安定です。落雷や突風、降ひょう、急な強い雨に注意してください。

4日(火)~5日(水)は、前線が本州付近にかかるでしょう。このため、雨の範囲が広がり、発達した雨雲がかかって雨脚の強まる所もある見込みです。
6日(木)も湿った空気の影響を受けやすく、7日(金)~8日(土)は再び大陸から前線が延びてくるでしょう。広い範囲で雲が広がりやすく、九州や山陰から北の日本海側を中心に強い雨の降る所もある見込みです。

今週も梅雨前線の影響で同じような場所で雨が降り続き、九州を中心に再び大雨となる恐れがあります。先日の降り始めからの雨量がさらに多くなり、土砂災害などの危険性が一層高まる可能性もあるため、最新の気象情報を確認し、いざという時は早めの避難行動を心がけてください。

↓3日(月)~8日(土)の予想気圧配置↓

前線が西日本付近にかかりやすい

気温は平年並みか平年より高く、日中は30℃前後まで上がる所が多いでしょう。西日本や東日本では3日(月)~4日(火)や7日(金)は、35℃近くまで気温の上がる所もあり暑さが厳しく、北海道でも7日(金)は30℃を超える所があるでしょう。湿度が高く熱中症の危険性が高まるため、喉が渇く前に水分や塩分を補給し、屋内でも我慢をせずにエアコンを使用するなど熱中症対策を万全にしてください。
また、夜間の気温も下がりにくく、西日本や東日本では最低気温が25℃を下回らない熱帯夜の所もあるでしょう。就寝前に涼しい環境を作り、コップ1杯の水分を補給するなど夜間の熱中症にも十分注意が必要です。

(気象予報士:むーらん)

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