晴れる日が多く寒暖差に注意、皆既月食のチャンスも…

◆今週の天気のポイント
・西・東日本は晴れる日が多く、寒暖差に注意。
・北日本は気圧の谷が度々通過し、日本海側を中心に雪や雨の日も。
・8日(火)は皆既月食と惑星食が同時に起こり、西日本・東日本太平洋側で見られそう。

今週は、西・東日本は高気圧に覆われて晴れる日が多いですが、北日本は気圧の谷が度々通過し、日本海側を中心に雨や雪の日があるでしょう。

↓7日(月)~12日(土)の予想気圧配置↓

西・東日本は小春日和が続く

週のスタート7日(月)は、関東や東海の一部で夜から雨の所がありますが、北日本の天気も回復し晴れる所が多くなるでしょう。
8日(火)は、皆既月食と月が天王星を隠す天王星食が同時に起こる非常に珍しい日。日本で皆既月食と惑星食が同時にみられるのは1580年7月26日の土星食以来442年ぶりと江戸時代以前の戦国時代のころまでさかのぼる貴重な出来事です。次に起こるのは2344年7月26日と322年後…。
気になる天気ですが、気圧の谷が通過する北日本や北陸で雨や雷雨の所がありますが、東日本太平洋側と西日本はおおむね晴れて皆既月食と惑星食を楽しむことができそうです。部分食の始まりは18時9分、19時16分に皆既食になり、20時42分まで続きます。部分食が終わるのが21時49分です。雨予報の北日本や北陸でも、この時間までに雨がやめば、雲の切れ間から皆既月食と惑星食を鑑賞できるかもしれません。朝イチで最新の情報をご確認ください。

↓8日(火)21時の予想気圧配置↓

貴重な天体ショーが見られそう

9日(水)以降も、西日本や東日本はおおむね晴れる日が続くでしょう。北日本では10日(木)に前線が通過し、所々で雨や雪が降る見込みです。また、12日(土)も低気圧が通過するため雨が降るでしょう。北日本で雨が降るタイミングでは、強雨や雷雨になる恐れがあります。突風や降ひょうなどにも注意が必要です。また、低気圧の発達次第で北日本では風が強まり波も高くなるなど荒れた天気になる恐れがありますので今後の情報に注意してください。

沖縄は雲が広がりやすく、10日(木)にかけて雨の降る所がある見込みです。

この時期としては比較的暖かく、汗ばむ所も

気温は、西日本や東日本を中心にこの時期としては高めで、週の後半は最高気温が25℃前後まで上がる所がありかなり高くなりそうです。7日(月)は立冬。暦の上ではいよいよ冬を迎えますが、冬とは名ばかりの比較的過ごしやすく、ときには汗ばむような日もある見込みです。ただし、朝晩と日中の気温差は大きいため引き続き体調管理や服装選びには気をつけてください。

紅葉の進みは少し足踏み気味に

また、気になる紅葉情報ですが、いまは東北の標高の低い所や東・西日本の山沿いや内陸で見ごろを迎えています。また、東京・神宮外苑や大阪城など東日本や西日本の街中でも色づきが始まっている所があるようです。例年ですと街中の見ごろは11月下旬から12月上旬ごろとまだ先のこと。今週は季節の進みが少し足踏みしそうではありますが、緑の葉が黄色や赤に少しずつ染まりゆく紅葉を心待ちにしながら、晩秋から初冬にかけての快適な日差しを楽しんでみてはいかがでしょうか?

(気象予報士:ふぅ)

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