大型で非常に強い台風14号（18日11時半の衛星画像 出典:気象庁)
◆今週のポイント
・九州では暴風雨や高波、高潮に最大級の警戒を
・九州通過後は列島縦断へ、広範囲で荒天に
・台風通過後も曇りや雨のスッキリしない天気が続く
台風14号は、19日(月・敬老の日)にかけて奄美地方と九州にかなり接近し、九州へ上陸する見通しです。鹿児島県では、これまでに経験したことのないような暴風や高波、高潮となる恐れがあります。また、台風は九州を通過したのち日本列島を縦断する見込みです。東日本や北日本も荒天に警戒が必要となるでしょう。
18日(日)11時の台風14号の位置と予想進路
大型で非常に強い台風14号は18日(日)11時には屋久島の南東約40キロにあって、1時間におよそ25キロの速さで北北西に進んでいます。19日(月)にかけて奄美と九州にかなり接近し、九州に上陸する恐れがあり、その後、20日(火)には東日本や北日本へと進む見通しです。
九州では18日(日)以降、暴風が吹き荒れる見込みで、屋外での行動は命に危険が及ぶ恐れがあります。暴風や高波、高潮に最大級の警戒をして、早め早めの安全確保をしてください。また、宮崎など台風接近前から大雨となっている所がありますが、今後線状降水帯が発生すると大雨災害の危険度が急激に高まる恐れがあります。
中国や四国、近畿も19日(月)には走行中のトラックが横転するほどの猛烈な風が吹く見通しで、高波や高潮、大雨にも警戒が必要です。特に四国では、線状降水帯が発生して記録的な大雨となる可能性があります。
北陸や東海、関東も19日(月)～20日(火)にかけて荒天となるでしょう。北日本では21日(水)ごろにかけて影響を受ける恐れがあります。最新の台風情報を確認し、各交通機関への影響にも注意をするようにしてください。
台風14号が通過した後、21日(水)は西日本で晴れ間が戻るでしょう。ただ、22日(木)以降は湿った空気の影響で全国的に雲が広がりやすく、23日(金・秋分の日)や24日(土)は雨の降る所が多くなる見込みです。
週後半は予報の幅が大きく、天気傾向は変わる可能性があります。今後も台風情報を含め、最新の予報をご確認ください。
（気象予報士：まりー）
