台風12号 沖縄では影響長引く恐れ、本州付近も大気不安定

11日(日)10時の衛星画像 出典:気象庁

◆今週のポイント
・沖縄に台風接近、動き遅く長期間の荒天に警戒
・本州付近も湿った空気の影響で変わりやすい天気
・残暑続く、朝晩との気温差にも注意

台風12号は非常に強い勢力を維持して、沖縄の先島諸島に接近する見込みです。先島諸島では暴風雨や高波、高潮に厳重な警戒が必要となります。また、本州付近も湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となるでしょう。激しい雨や雷雨になる所がある見込みです。

11日(日)9時の台風12号の位置と予想進路

台風12号は11日(日)9時現在、石垣島の南約200キロにあって時速15キロで北西に進んでいます。12日(月)には、非常に強い勢力を維持したまま沖縄の先島諸島にかなり接近する見通しです。

先島諸島では12日(月)に一部の家屋が倒壊する恐れもある猛烈な風の吹く所があるため、頑丈な建物内に移動して、屋内では窓から離れるなどの安全確保が必要となります。また、海上では猛烈にしける恐れがあり、海岸や河口付近の低い土地では高潮による浸水や冠水にも注意が必要です。さらに、台風本体や台風周辺の発達した雨雲がかかるため、雨脚も強まるでしょう。

台風は12日(月)以降、速度を時速10キロ未満に落とす予想で、荒天が長引く恐れがあります。先島諸島では14日(水)ごろまで暴風雨や高波、高潮に警戒してください。

本州付近も湿った空気の影響を受け不安定な空模様となるでしょう。12日(月)は晴れ間のでる所が多いですが、午後は東日本や西日本を中心ににわか雨や雷雨がありそうです。

13日(火)以降も東日本や西日本の太平洋側中心に湿った空気が入りやすく、大気の不安定な状態が続きます。九州や四国の太平洋側では断続的に雨が降る見通しです。また、日差しの届く所でも天気が急変する可能性がありますので、お出かけの際は鞄に折り畳み傘を忍ばせておくと安心でしょう。

最高気温は平年より高い所が多く、東日本や西日本中心に残暑が続くでしょう。名古屋や大阪では35℃近くまで上がる日もある見込みで、引き続き熱中症対策が必要です。北日本も25℃前後で汗ばむ陽気となるでしょう。

一方で、朝晩の気温は少しずつ下がっていき、北日本では20℃を下回る日が多くなる予想です。東京なども、朝晩は秋の涼しさを感じられるでしょう。服装でうまく調節し、体調を崩さないようお気をつけください。

(気象予報士:まりー)

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