11日(土)は九州南部・九州北部で梅雨入りの発表がありました。今週前半は広く雨となり、まだ梅雨入りしていない地域でも、続々と梅雨入りとなる可能性があります。本格的な雨の季節がやってきそうです。
◆今週の天気のポイント
・週前半は西~東日本で大雨の恐れ、土砂災害などに注意・警戒
・週後半は蒸し暑さアップ、熱中症や食品の管理にも十分注意を
13日(月)以降は梅雨前線が北上し、前線上の低気圧が九州付近から西日本の南岸を進みます。低気圧や前線に向かって、雨雲のもととなる暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発になるでしょう。
九州では13日(月)から雨が降りだし、14日(火)~15日(水)にかけて、西日本や東日本の太平洋側中心に雨脚が強まる見込みです。大雨となる恐れがあり、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に注意・警戒が必要です。
大雨による冠水などが起こりにくいよう側溝や排水溝を掃除したり、防災用品の準備なども進めたりしておくと安心です。各地で本格的な梅雨の季節に入りますので、改めて大雨への備えをご確認ください。
16日(木)以降は太平洋高気圧が次第に勢力を強めるでしょう。梅雨前線の活動はいったん弱まる見通しです。
週後半は本州付近で晴れ間のでる所もあり、日差しとともに気温が上がります。次第に蒸し暑さが増してくる見込みです。また、沖縄では週末にも梅雨明けとなる可能性があり、一足早く夏がやってくるでしょう。
関東付近は梅雨寒の日が多くなっていますが、週後半には一気に気温が上がります。東京の予想最高気温は14日(火)~15日(水)が21℃止まりで4月並みとなるものの、16日(木)以降は30℃近くまで上がり夏の暑さとなるでしょう。東海から西の地域も30℃以上の真夏日が予想され、蒸し暑くなる見込みです。
また、北日本では17日(金)以降、平年より大幅に気温が高くなるとして、高温に関する早期天候情報が発表されています。農作物や家畜の管理などにも注意をしてください。
この先は蒸し暑さが増してくるため、熱中症だけでなく、食品の管理などにも十分注意が必要です。気温の変化が大きくなりますので、体調を崩さないようお気をつけください。
高温に関する早期天候情報とは?
10年に1度程度しか起きないような著しい高温になる可能性が、いつもより高まっている時に注意を呼びかける情報
(気象予報士:まりー)