極寒の新年、日本海側は再び大雪への警戒を

今週の天気のポイント
・北日本の日本海側~北陸は雪の日が続き、後半は大雪となるおそれ。積雪増加に注意。
・西日本の日本海側も後半は再び広く雪。
・真冬の厳しい寒さ、防寒対策を万全に。

2021年がスタート。日本海側を中心に大雪に見舞われ、全国的に厳しい寒さに震える年明けを迎えています。
山陰~北海道の日本海側では、山沿いだけでなく平野部も含めて、この時期の平年の2倍以上の積雪になった所が多く、3~4倍の所も。

↓積雪の深さの平年比↓

気象庁HPより引用

今週前半は、冬型の気圧配置は緩みますが、北日本の日本海側や北陸は雪が降る日が多くなります。北陸では昼間は雨でも、夜は雪に変わる所もあるでしょう。また近畿北部~山陰も所々で雪や雨が降る見込みです。
東日本~西日本の太平洋側は晴れる日が多いですが、5日(火)は雲が広がりやすく、沿岸部を中心に雨が降るかもしれません。

予想天気図(5日21時)

冬型緩み、日本の南を低気圧が進む

後半は、冬型の気圧配置が再び強まり非常に強い寒気が流れ込みます。このため7日(木)以降は、北海道~東北の日本海側や北陸では再び大雪となり、短時間に強い雪を伴い積雪がさらに急増するおそれも。強い風により吹雪が発生する所もありそうです。
大雪により公共交通機関の乱れが発生し、高速道路では冬用タイヤ規制が広く敷かれる可能性がありますので、外出の前には最新の天気予報と共に交通情報の確認を。さらに、風雪着雪落雷また山沿いでは雪崩にも十分な注意が必要です。
西日本の日本海側でも広く雪が降り、九州南部や瀬戸内、また東海の平野部でも雪の所があるかもしれません。

↓予想天気図(8日9時)↓

冬型の気圧配置が強まる

 

↓1500m付近の寒気の予想↓

年末年始と同じ程度の寒気南下

強風により日本海は大しけとなるため、特に北陸~東北の日本海側の沿岸では高波に警戒してください。沖縄近海も波の高い状態となります。

↓波浪予想図(7日21時)↓

高波に警戒を

今週も真冬の寒さが続きます。北海道や東北北部では日中も氷点下。東日本から西日本では週の後半に向けて寒さがより厳しくなり、太平洋側の都市部でも朝は0℃前後、特に東海以西は日中も5℃前後までしか上がらない可能性もあります。

今週は仕事始め。寒さで体調を崩さないよう防寒対策に万全を期して、新しい年の活動を開始しましょう。

(気象予報士:たけねこ)

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