北日本や北陸は週初めの荒天に警戒。その後は寒さ和らぐ

◆今週の天気のポイント
・週の初めは、北日本や北陸で荒天。大雪・大雨、暴風・高波・高潮に警戒。
・気温は高めに推移。師走らしからぬ陽気の日もあり。

週のスタート15日(月)にかけて、北日本や北陸では荒天に警戒が必要です。その後の天気は周期的に変化しますが、寒気の影響を受けにくく、気温は平年より高めで推移するでしょう。

↓15日(月)~20日(土)の予想気圧配置↓

北日本や北陸は週初めの荒天に警戒

15日(月)は、低気圧が急速に発達しながら北日本を通過し、北日本や北陸で大荒れの天気となる見込みです。北海道は雪が降り、ふぶく所があるでしょう。低気圧の中心が太平洋側を通過するため、普段は雪の多くない北海道の太平洋側でも大雪となる見込みです。猛吹雪や暴風で東北や北陸も含め交通機関に影響が出る恐れがありますので、最新の気象情報・交通情報を確認し、余裕を持った行動を心がけてください。また、寒気の流れ込みが強くないため、東北の日本海側や北陸では降り始めが雨で、雪に変わる時間は短いでしょう。大雨の恐れがありますので土砂災害などにご注意ください。近畿北部から山陰も雨や雪が降り、雷を伴うでしょう。関東以西の太平洋側はおおむね晴れますが、沿岸を中心に風がやや強く吹く見込みです。

↓15日(月)9時の予想気圧配置↓

大雪・猛吹雪、大雨、高波・高潮に警戒

16日(火)は、北海道で寒気の影響が残り日本海側を中心に雪が降りますが、降り方は弱まるでしょう。東北日本海側や北陸は気圧の谷の影響で雨が降る見込みです。東北から南の太平洋側や九州はおおむね晴れますが、近畿北部や山陰は雲が残るでしょう。
17日(水)は、本州付近を前線が通過するため、西日本は広く雨が降り、東・北日本も日本海側を中心に雨が降る見込みです。太平洋側でもにわか雨の可能性がありますので、最新の情報を確認し、必要に応じて折り畳みの傘などを準備すると良いでしょう。
18日(木)は、日本海側で雲が多く北海道や北陸を中心に雪や雨が降りますが、太平洋側は日差しが届くでしょう。19日(金)は高気圧に覆われ、北海道から九州にかけて晴れる所が多くなりそうです。20日(土)以降は、気圧の谷の影響で北日本や西日本から天気が崩れ、週末はあいにくの空もようの所が多くなるでしょう。

気温は12月としては高め

寒気の流れ込みが弱く、今週の気温は12月としては高めに推移するでしょう。雪の多い所では、雪崩や屋根からの落雪に注意してください。また、今週初めに降る雪は、北海道の太平洋側を中心に重たく湿った雪になりそうです。電線などへの着雪による被害が出る恐れがあります。停電などに備えて、暖かい毛布や懐中電灯、携帯電話はあらかじめフル充電しておくなど対策を立てておくと安心です。
東・西日本の最高気温は15℃を超える日もあり、師走とは思えない陽気となるでしょう。晴れる日の日中は比較的過ごしやすく、年末の大掃除などもはかどりそうです。ただし、朝晩は冷え込み、昼夜の気温差は大きいでしょう。夜は暖かくしてお休みください。体温調節しやすい服装を上手に選んで、体調を崩さないよう年末に向けて元気に過ごしましょう。

(気象予報士:ふぅ)

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