◆今週の天気のポイント
・北~西日本は厳しい暑さが続く。引き続き熱中症対策を万全に。
・晴れても山沿いは大気不安定。レジャーでは天気の急変に注意。
・沖縄・奄美は台風や熱帯擾乱(台風のたまごや台風)の影響を受ける恐れ。
北海道を除くすべての地方で梅雨明けした日本列島。いよいよ夏本番を迎えます。今年は6月からすでに厳しい暑さとなっていますが、これから8月上旬にかけて1年で最も暑い時期です。今週はその暑さを上回る猛暑が予想されています。西・東日本では猛暑日と熱帯夜が続く地方が多くなるでしょう。北日本の気温はこの時期としてはかなり高く、札幌や仙台でも連日の真夏日が予想されています。引き続き、こまめな水分補給のほか、風通しの良い服装、エアコンや扇風機の利用で涼しい環境を作るなど、昼夜を問わない熱中症対策を心がけてください。高齢者やお子様は熱中症にかかっていることに気づきにくいため、周りが声をかけあって水分補給や涼しい環境作りを促しましょう。

暑さは長期戦。熱中症に警戒を
21日(月)は海の日。連休最終日は晴れ間のでる所が多いですが、午後は山沿いを中心に局地的なにわか雨があり、非常に激しい雷雨になる所もあるでしょう。低い土地の浸水や河川の氾濫、土砂災害に注意・警戒をしてください。沖縄や奄美では湿った空気の影響で雨や雷雨の所が多く、激しく降る恐れもあるでしょう。台風6号は離れていますが、うねりを伴った高波に注意が必要です。
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22日(火)以降も西日本から北日本は高気圧に覆われて晴れる日が多くなりますが、午後になると大気の状態が不安定になり、にわか雨や雷雨になる日もあるでしょう。山沿いでは東日本を中心に連日のように局地的な激しい雷雨に見舞われる恐れもあります。さらに、22日(火)~23日(水)ごろには、気圧の谷が通過するため、北・東日本では、平野部も含めた広範囲で激しい雷雨の可能性があるでしょう。
沖縄や奄美は、22日(火)も大雨の恐れがあります。その後も湿った空気の影響で曇りや雨の日が多く、熱帯擾乱(台風のたまごや台風)の影響を受ける恐れがありますので今後の情報にご注意ください。
↓21日(月)~26日(土)の予想気圧配置↓

夏空が広がるが、局地的な激しい雷雨に注意
今週のレジャーでは、天気の急変や落雷に十分注意が必要です。空が急に暗くなる・雷鳴が聞こえるなどしたら、安全な場所にすぐに避難してください。また、川沿いでは、いまいる所で雨が降っていなくても、上流で大雨になることで下流の川の水位が増水する恐れがありますので注意が必要です。最新の雨情報を確認しながら、安全にお過ごしください。

上流の雨にも注意
今週から夏休みを迎えるお子様も多いと思いますが、熱中症だけでなく紫外線対策もしっかりしましょう。紫外線量は、標高が高い所ほど多くなりますので、山では一層の注意が必要です。また、海辺などの水面や砂浜では、紫外線の反射により実際に予想されている量の120%~125%ほどになる所もあります。真夏は短時間の外出でも予想以上に日焼けしてしまいがちです。日焼け止めクリームや日傘、帽子の活用で紫外線からもしっかり身を守りましょう。
梅雨が明けて夏らしい天気になりそうですが、熱中症・紫外線・天気の急変や落雷に十分注意し、夏の思い出をたくさん作ってください。
(気象予報士:ふぅ)