梅雨空戻り、大雨の恐れも。湿度が高く蒸し暑い日が続く

◆今週の天気のポイント
・梅雨入りしている東北から九州は27日(金)ごろにかけて雨や曇りが続く。
・小笠原付近の熱帯低気圧の動きに注意。梅雨前線の活動が活発化し大雨の恐れも。
・気温はこの時期としては高め。湿度も高く蒸し暑い。熱中症・食品の管理に注意。

先週は真夏のような晴天と猛暑が続いた所が多くなりましたが、今週は雨や曇りの梅雨空が戻ってきそうです。

↓23日(月)~28日(土)の予想気圧配置↓

梅雨前線が停滞、雨や曇りの日が多くなる

今週は、西日本の日本海側から東北に延びる梅雨前線が日本付近にほぼ停滞するでしょう。梅雨入りしている九州から東北では、週末27日(金)ごろにかけて雨や曇りの天気が続く見込みです。週の初めの23日(月)は、東北の日本海側や北陸、近畿・中国地方で大雨の恐れがありますので低い土地の浸水や河川の氾濫、土砂災害に注意・警戒してください。また、小笠原付近に熱帯低気圧があり、北上を続ける見込みです。現状では台風まで発達するほど勢力は強くありませんが、日本付近に停滞している梅雨前線に向かって暖かく湿った空気を供給し、前線の活動を活発にする恐れがあります。大雨になる可能性もありますので最新の情報を確認するようにしてください。28日(土)頃になると梅雨前線は日本付近で不明瞭になる見込みです。今週末は雲が多いながらも日差しが届く所が多くなるでしょう。ただし、暖かく湿った空気の影響で大気の状態が不安定になる所があり、にわか雨の可能性がありそうです。
なお、梅雨明けしている沖縄や奄美では、週の半ばごろに雨の降る日がありますが、晴れ間のでる日が多くなるでしょう。また、梅雨のない北海道も週の前半を中心におおむね晴れる日が多くなりそうです。

湿度が高く、蒸し暑い日が続く

気温は、先週ほどの猛暑は落ち着くものの、この時期としては高い状態が続く見込みです。北日本でも週の後半は真夏日が続く所があり、東・西日本では最高気温が30℃前後の日がほとんどでしょう。朝の最低気温が25℃以上の熱帯夜の日も多く、北日本でも週の後半には熱帯夜の日がでてきそうです。雨や曇りの日が多いため一日を通して湿度が高く、不快な暑さとなるでしょう。こまめな水分補給やエアコンの適切な利用などで引き続き熱中症対策を万全にしてください。

引き続き熱中症対策を

また、気温と湿度が高くなると、細菌性の食中毒が発生しやすくなります。食材の低温保存を心がけ、調理するときには十分な加熱処理をし、使用後のまな板はこまめにしっかりと洗剤で洗うなど、食品の衛生管理にもお気をつけください。

(気象予報士:ふぅ)

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