◆今週のポイント
・梅雨前線が停滞 長雨の季節へ
・九州北部は梅雨入り早々大雨のおそれ
・気温は北日本中心に平年より高い

8日(日)は、沖縄が梅雨明けしたと見られると発表がありました。沖縄の梅雨明けは、統計を開始した1951年以降、2015年の記録と並んで最も早くなりました。
一方で、九州北部と四国は梅雨入りしたと見られると発表があり、こちらはいずれも平年より遅い梅雨入りとなっています。この先、梅雨前線は徐々に北上する見通しで、まだ梅雨入りの発表がない地域も、今週中に続々と梅雨入りする可能性があります。いよいよ本格的な雨の季節を迎えるでしょう。

梅雨入り早々大雨に警戒が必要なのが九州です。8日(日)は九州南部で雨脚の強まっている所がありますが、9日(月)~10日(火)にかけては、九州北部にも活発な雨雲が流れ込む見通しです。また、11日(水)以降も前線は九州北部付近に停滞する予想で、九州北部では総雨量が多くなる可能性があります。土砂災害や低地の浸水、河川の増水や氾濫に注意・警戒が必要です。
中国・四国から東日本も、前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多くなるでしょう。北日本は北海道中心に晴れ間もありますが、11日(水)頃は低気圧の影響で広く雨が降る見込みです。

気温は晴れ間がでる北日本中心に平年より高い状態が続くでしょう。9日(月)は東北で最高気温が30℃以上の真夏日になる所があり、北海道も広い範囲で最高気温が25℃以上の夏日となりそうです。梅雨明けした沖縄も、夏の暑さが続くでしょう。
一方で、前線の影響を受ける西日本や東日本は、気温が平年より低くなる所もあるでしょう。最高気温は26℃前後の日が多く、ムシムシ・ジメジメと感じられそうです。湿度が高くなると、食中毒も発生しやすくなります。体調管理とともに、食品の衛生管理にもお気をつけください。
(気象予報士:まりー)