◆今週の天気のポイント
・週の半ばごろまで西・東日本を中心に晴れてお花見日和。
・週の後半は西日本から雨。満開の桜は散り始める所が多い。
・気温は高めに推移するも、朝晩と日中の寒暖差に注意。
西・東日本を中心に桜が見ごろを迎え、桜前線は東北南部まで北上しています。今週は、週の前半はお花見日和ですが、後半は花散らしの雨が降る見込みです。
↓7日(月)~12日(土)の予想気圧配置↓

週の前半は晴れる所が多いが、後半は雨
7日(月)は、上空の寒気や湿った空気の影響が残る東日本や北日本で大気の状態が不安定。晴れ間もありますが雲が広がりやすく、所々でにわか雨や雷雨があるでしょう。竜巻などの激しい突風にご注意ください。空が急に暗くなり、雷鳴が鳴りだすなど、激しい雷雨の前兆を感じたら、頑丈な建物など安全な場所に避難してください。また、降ひょうの恐れもありますので農作物の管理に注意が必要です。一方、西日本や沖縄は安定して晴れて、桜が満開の所ではお花見日和となりそうです。
8日(火)は、北日本と北陸は引き続き上空の寒気や気圧の谷の影響で大気の不安定な状態が続くため、急な強い雨や落雷・降ひょうに注意が必要です。沖縄はやや雲が多いですが、東日本太平洋側と西日本は広く晴れてお花見日和となるでしょう。
9日(水)は、高気圧が北日本まで張りだすでしょう。九州から北海道にかけて晴れる所が多くなる見込みです。一方、高気圧の縁から湿った空気が流れ込み、天気は沖縄から下り坂に向かいます。10日(木)は、沖縄から東海・北陸にかけて雨が降り、11日(金)は、近畿から北海道にかけて雨が降るでしょう。桜が満開を迎えている所では、この雨が桜散らしの雨になりそうです。西・東日本で満開の桜をまだ楽しんでいない方は、この雨が降る前の8日(火)、9日(水)にお花見をしておくのをおすすめします。

気温は高めに推移
気温は、北・東日本を中心にこの時期としては高めに推移するでしょう。特に北海道では、気象台から高温に関する早期天候情報が発表されており、9日(水)ごろから著しい高温が予想されています。農作物の管理に注意するほか、雪解けが進むため雪崩や融雪による災害にも十分ご注意ください。
高温に関する早期天候情報とは?
10年に1度程度しか起きないような著しい高温になる可能性が、いつもより高まっている時に注意を呼びかける情報
東・西日本でも気温は高めで、雨が降る日があっても急激に気温が下がることはなさそうです。日差しに恵まれる日は初夏の陽気となる所もあるでしょう。日中は汗ばむくらいになりますが、朝晩はまだ冷え込む日もありそうです。服装選びを工夫するなど体調管理に十分注意してください。

引き続き花粉の大量飛散に注意
また、花粉の飛散もまだ続いています。九州から東北南部にかけて非常に多い予想となっており、東北北部も多い予想です。東北や北陸はスギ花粉、関東から九州にかけてはヒノキ花粉が本格的に飛んでいます。週の前半は晴れて気温も高く、空気が乾燥する日もありそうですから、花粉の飛びやすい条件が揃いそうです。花粉症の方は、お花見に行かれるときもマスクやメガネなどで花粉対策をしっかりしてお出かけください。
(気象予報士:ふぅ)