◆今週の天気のポイント
・週の半ばごろに雨や湿った雪が降る。屋根からの落雪・雪崩に注意。
・気温は平年より高めに転じる。先週のような厳しい寒さは和らぐ。
・一部地域で花粉の飛散が始まっている。敏感な方から対策を。
先週の強烈な寒波で、日本海側や太平洋側山沿いでは、平年を上回る積雪となっている所が多く、中には、平年の2~3倍以上の雪が積もっている所があります。今週は、この雪を解かすような雨が降る見込みです。
平年の2~3倍の積雪の所も (出典:気象庁HP)
大雪の峠は越えましたが、10日(月)も北日本中心の冬型の気圧配置が続くでしょう。北陸から北の日本海側は雪が降り、積雪が増える恐れがありますので引き続き注意してください。その他は、日本海側で雲が多いですが、太平洋側はおおむね晴れる見込みです。11日(火・建国記念の日)は冬型が緩み、西日本や東・北日本の太平洋側を中心に晴れるでしょう。北陸や北日本の日本海側は雪が続く見込みです。
↓10日(月)~15日(土)の予想気圧配置↓
週の半ばごろに、雨や湿った雪が降る
12日(水)になると、次の天気を崩す前線が近付き、西日本や北日本日本海側から天気が下り坂に向かうでしょう。この時期としては暖かい空気が流れ込むため、東北から南は雨が降り、北海道は湿った雪になる見込みです。先週の寒波により積もった雪が雨で解けたり、湿った雪が新たに積もったりなどの影響で雪崩や屋根からの落雪が起こりやすくなりそうです。雪深い地方では、十分な注意が必要です。13日(木)~14日(金)は北日本中心の冬型の気圧配置となりますが、長く続くことはなく、寒気の南下は一時的でしょう。北陸や北日本の日本海側で雪が降りますが、西日本や東・北日本の太平洋側はおおむね晴れる見込みです。週末は再び東シナ海から前線が近付き、天気は下り坂に向かいます。
今週は気圧の谷や寒気の影響が長く続くことはなく、天気は周期的に変化するでしょう。
先週のような厳しい寒さは徐々に和らぐ
気温は、週の初めは西日本を中心にこの時期としては低い所がありますが、週の半ばの雨が降る頃を境に、上昇に転じるでしょう。全国的にこの時期としては高めになる見込みです。先週の厳しい寒さに比べると、だいぶしのげるようになりそうです。
春が近付き気温が上がってくると、気になってくるのが花粉の飛散状況。すでに、九州、東海、関東、北陸の一部の地域で花粉の飛散が始まっています。今週は気温が高めとなり、雨上がりの晴天となる所もある見込みです。花粉の飛びやすい条件がそろう日もありそうですから、花粉が飛び始めた地域から、対策をするようにしましょう。また、まだ飛散の始まっていない地域でも、症状が敏感に出る方などは、あらかじめお薬を飲んでおくなど対策をしておくと安心です。
(気象予報士:ふぅ)