猛暑のち梅雨空、熱中症と大雨に警戒

◆今週の天気のポイント
・週の前半は猛烈な暑さ続く。熱中症に厳重警戒。
・週の後半は西・東日本も梅雨空が戻る。大雨の恐れもあり今後の情報に注意。

今週は、猛暑と大雨に警戒が必要な1週間となる見込みです。

↓8日(月)~13日(土)の予想気圧配置↓

猛暑と大雨に警戒

先週半ばごろから、太平洋高気圧が西日本・東日本の太平洋側で勢力を強め、晴天と猛暑が続いています。この状態は9日(火)ごろまで続く見通しです。一方で、北日本や北陸は大雨になっています。9日(火)ごろにかけて雷を伴った激しい雨が降り、日本海側を中心に警報級の大雨になる恐れがあります。低い土地の浸水や河川の氾濫、土砂災害に注意・警戒をしてください。

↓9日(火)の予想気圧配置と降水量↓

北日本・日本海側は警報級の大雨の恐れ

10日(水)ごろになると、西日本や東日本に前線が南下し、曇りや雨の梅雨空が戻るでしょう。11日(木)~12日(金)ごろにかけては、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、西日本や東・北日本の日本海側を中心に大雨の恐れがあります。最新の気象情報を確認するとともに、改めて、ハザードマップによる避難経路の確認のほか、側溝や雨どいの清掃などをしておきましょう。

猛暑日・真夏日、熱帯夜も…

週の初めは西・東日本太平洋側で厳しい暑さが続く見込みです。特に8日(月)は、東日本の内陸部などで最高気温が40℃近くまで上がる所があり、体温を超えるような危険な暑さになるでしょう。9日(火)も猛暑日の所がある見込みです。また、暑さが厳しいのは日中だけではありません。朝の最低気温も25℃以上の所が多く、夜間も寝苦しい熱帯夜となる見込みです。10日(水)以降は、曇りや雨で日差しが少なくなるぶん厳しい暑さのピークは越えますが、東・北日本を中心に気温が平年より高い状態は続く見込みです。西・東日本では真夏日・熱帯夜となり、湿度も高いためかなり蒸し暑くなるでしょう。

今週は、引き続き熱中症に厳重な警戒が必要です。こまめな水分補給のほか、涼しい服装を心がけ、運動中・作業中は適度な休憩をとり熱中症を防ぎましょう。猛烈に暑い時間帯には、無理をせずにエアコンの効いた涼しい場所で過ごし、暑さから身を守るようにしてください。また、万が一、熱中症のような症状があらわれた場合は、涼しい場所へ移動し、衣服を緩め、体を冷やします。安静にしたうえで、水分や塩分の補給をしましょう。それでも良くならなければ、躊躇せずにすぐに救急車を呼んで病院に連れて行ってください。

環境省の統計によると、熱中症による死亡者は、高齢者が年々増えている傾向にあるということです。高齢になると、暑さを感じにくくなり、のどの渇きを感じにくくなることで、熱中症にかかりやすくなります。高齢の方が周りにいらっしゃる場合は、暑さを訴えてこなくても涼しい環境を作り、声をかけあって水分補給を行うなど、熱中症をあらかじめ予防することが大切です。

(気象予報士:ふぅ)

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