3月のスタートは大雪・吹雪に警戒

3月のスタートは強い冬型の気圧配置になるため日本海側を中心に暴風雪に警戒してください。

低気圧が発達しながら西日本の南岸から1日(金)明け方に関東南岸に進みます。

29日(木)は、西・東日本は次第に広く雨になり所々強く降るでしょう。関東も翌1日(金)明け方にかけて沿岸部では低気圧接近・通過に伴い雨が強まる見込みです。また東日本の山地や東北南部では雪やみぞれ、東北北部でも夜遅くから雪が降るでしょう。

1日(金)は、西日本では未明から、北日本では夕方から強い冬型の気圧配置に変わります。日本海側では15m/s以上の北西風が吹き、南下する寒気の影響で西日本の日本海側や北陸でははじめ雨の所も夜にかけて次第に雪やみぞれに変わるため、平地でも積雪にご注意ください。甲信や東北と北海道では雪が続き、北日本では暴風雪に警戒してください。西・東日本の太平洋側は概ね晴れますが、四国や近畿から東海では時々雪やみぞれが降るでしょう。関東では雨が朝には止みますが夜遅くは一時雪が降りそうです。

2日(土)は、北日本を中心とした冬型が続き、日本海側では強い風と雪が続く見込みです。太平洋側は晴れますが、近畿や関東南部ではにわか雪の可能性があります。上空の寒気に覆われる状況が続くため、日中の気温は全国的に平年を大きく下回り、西・東日本では10℃に届かない所が多く風も強いため寒さが厳しいでしょう。

3日(日)は、冬型が一時的に緩みますが気圧の谷が通過するため東北から北陸では雪が一時的に強く降る見込みです。西・東日本の太平洋側は晴れる所が多く、日中の気温は10℃を少し超える所が多くなるでしょう。

週末は雪の予報ですが、2月末現在の気象庁の積雪の深さを見ると、全国的に積雪が少なく、大部分の地点で平年比の40%以下になっています。去年は西日本で降水量が少ない時期があるなど気候変動が少し気になる所です。

近年、欧州では「欧州森林破壊防止法」など環境保全の厳しい法律が色々できて、順次施行されるそうです。またCOP26では「グラスゴー宣言」が発表されており、2030年までに森林減少を食い止めて回復させる目標だそうです。あと6年、花粉症でティッシュが手放せないこの時期ですが、「燃えるゴミではなく資源回収に出す紙を増やしましょう」と先日の回覧板に書いてあった事を思い出し、色々考えるこの頃です。世の中は色々動いているようです。

(気象予報士:ロータス)

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