年末大寒波襲来、大荒れの年越しに厳重警戒を

日本列島に流れ込んでいる非常に強い寒気により、25日クリスマスから日本海側を中心に大雪となっています。

引用:気象庁HP

今年もあと数えるほどになりましたが、大晦日~元日は再び冬の大嵐となるおそれがあります。

今週の天気のポイント
・北日本日本海側~北陸は、年明けにかけて大雪への警戒の継続が必要
・厳しい真冬の寒さに対して万全な防寒対策を

近畿・中国・四国の太平洋側や九州の雪は次第にやみますが、山陰から北海道の日本海側を中心に28日(火)にかけて雪が降り続くため、引き続き大雪に警戒してください。
寒気の流れ込みは週の中頃にいったん弱まります。ただし31日(金・大晦日)~元日は、今回のクリスマス寒波と同程度の非常に強い寒気が東日本~北日本を中心に流れ込む見込みです。このため再び冬型の気圧配置が強まり、山陰から北海道の日本海側を中心に顕著な大雪となるおそれがあります。

予想天気図(12月31日21時)

例年時々発生する大雪のレベルではありません。
積雪の急増や全く見通しがきかないほどの猛吹雪により、重大な交通障害の発生や公共交通機関が大きく乱れるなどの影響が懸念されます。特に車の立ち往生により車両滞留が発生すると、雪が降り続く中で身動きが取れない状態になるおそれがあります。
帰省や年末年始を旅先で過ごす方も多い時期に重なりますので、最新の天気・気象情報や交通情報などをしっかり確認して、大雪への厳重な対策や、予定の変更などの検討も必要です。
また日本海は大しけとなるため、沿岸は高波にも警戒してください。

寒気の予想(上空1500m付近 大雪の目安-12℃)

西日本~東日本の太平洋側は晴れる日が多くなるでしょう。初日の出に期待が持てますが、寒気の影響により雲も出やすくなる所がありそうです。また冬型の気圧配置が強まる年越しは、東海(愛知・三重・岐阜)に雪雲が流れ込む可能性があります。

沖縄は雲が広がりやすく雨の降る日もあるでしょう、時々射す日差しは逃さず活用してください。


厳しい寒さは週の中頃にいったん和らぎますが、それでもこの時期らしい冬の寒さです。年越しは全国的に極寒となるため、いつもの服装よりも一枚多く着込むなど入念な防寒対策をしましょう。
また冷たい風は体感温度を下げます。初日の出、初詣など外出するときは、手袋、マフラー、カイロなどあらゆる防寒対策を。
また夜から朝にかけての強い冷え込みにより、路面が凍結するおそれもありますので注意してください。

(気象予報士:たけねこ)

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