「夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂り…」文部省唱歌「茶摘み」の歌い出しのフレーズです。立春から数えて八十八回の夜が過ぎる頃(5月はじめ頃)の活き活きとした新緑が目に浮かびます。年に一度の「新茶」摘みのシーズンは、霜が降らなくなり若葉が青々と茂る大型連休のころにやってきます。5月中旬からは、瑞々しい香りと独特の旨味をもつ新茶を楽しむことができるでしょう。初夏の風薫るこの時期は、良い天気が続くことの多い時期でもあります。今年の大型連休も行楽日和が続くことを期待しています。
太平洋高気圧の勢力が例年以上に強まる時期があるでしょう。日本付近は暖かな空気に覆われることが多く、初夏の陽気となる日がある見込みです。日差しが強まり、日中の気温や紫外線量が日を追うごとに上昇します。外で活動する機会が多いこの季節は、熱中症を含めてしっかりとした対策が必要です。
低気圧や前線を伴う気圧の谷が、数日の周期で本州付近を通過する見込みです。ただ、曇りや雨が続くことは少なく、全国的に平年並みの降水量となるでしょう。
(気象予報士:ファーマー)