春の気配 少しずつ色濃く

“春雨じゃ、濡れてまいろう” 京都・三条河原町で、主人公が傘を差し掛ける舞妓に向けて言う、新国劇(大正時代に存在した劇団名)の有名な一節です。春雨は小糠雨(こぬか雨・霧雨)だけに傘をさしても埒があかないことから、このちょっと気取った名台詞が生まれたのだそうです。ただ、この先5月初めにかけては、時として日本付近を通過する低気圧が急発達し、「春の嵐」になることがあります。さっそくですが、来週半ば(12日頃)には低気圧による荒天が予想されているので要注意です。

平均気温の傾向(3/9~4/8)

期間の初めの週(3/9~3/15)は西日本で曇りや雨の日が多く、また、寒気の影響を受ける日があるため気温は平年よりやや低い見込みです。その後は西日本を中心に南から暖かい空気が入る日が多くなり、全体的にはやや高温傾向となるでしょう。

降水量の傾向(3/9~4/8)

この時期らしく周期的に天気が変わる見込みです。そのため、平年並みの降水量となることが予想されます。なお、来週は低気圧が発達しながら本州付近を進むため、西日本や東日本では所によって大雨となる可能性があるでしょう。

(気象予報士:ファーマー)

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