気象庁から「来春にかけてエルニーニョ現象が続く見込み」との見解が発表されています。統計的に「暖冬」となることの多い冬季のエルニーニョ現象。最近では2015~16年がそれに該当します。記録を見るとその年は冬型気圧配置が長続きせず全国的に暖冬となり、特に東・西日本の気温が平年を大きく上回りました。先週は気温が大きく下がり一気に季節が進んだ印象です。この先の1ヶ月を日々の天気予報的に言うと「エルニーニョ現象の影響で日中は晴れて暖かいですが、夜はグッと冷え込むでしょう」といったところでしょうか。12月の始め頃にかけて寒暖の波が続く見込みです。
期間の始めは上空の寒気が北日本をう回して南下する傾向があるため、北日本の気温は平年より高くなる見込みです。そのあと11月最終週には冬型気圧配置の強まる日があり全国的に平年並みの気温となるでしょう。今のところ12月前半に強い寒気の南下はなさそうで、再び高温傾向となる見込みです。
数日の周期で低気圧や前線を伴う気圧の谷が北日本付近を通過する見込みです。そのため北・東日本の日本海側では降水量が平年よりやや多くなるでしょう。その他の地方は高気圧に覆われて晴れる日が多く、降水量は平年よりやや少なくなる見込みです。
(気象予報士:ファーマー)