日本付近に冷たい季節風や雪をもたらす“シベリア高気圧”ですが、例年11月頃からバイカル湖周辺域に現れるようになります。 “シベリアの真珠”と称される美しいバイカル湖は、冬期に全面凍結するほど気温が低下することでも知られています。近くの都市イルクーツクの気温を見ると、それまでの高温傾向から一転、このところ(10/29以降)平年値を下回る日が続いています。冬に向けてシベリア高気圧の発達が始まったもようです。中旬には一時的ながら冬型が強まる見通しです。季節外れの夏日でスタートした11月ですが、気温の大きな変動や荒れた天気に注意を払う必要がありそうです。
中旬(11・12日頃)に真冬並みの強い寒気が南下する見通しです。北日本を中心に大幅に気温が低下し、日本海側では平野部でも積雪となる所があるでしょう。東・西日本の太平洋側も木枯らしが吹き寒くなる見込みです。なお、期間後半は平年よりやや暖かい空気が入り、再び高温傾向となるでしょう。
全国的に低気圧や前線の通過により数日の周期で雨が降る見込みです。11・12日頃は冬型気圧配置が強まるため、北日本や東日本の日本海側で雪や雨となり、まとまった降水(雪)量となるでしょう。また、発達した低気圧の影響で、北日本では太平洋側も平年を上回る降水量となる見込みです。
(気象予報士:ファーマー)