紅葉そして初雪の季節へ

「10月25日 札幌市内で雪虫(トドノネオオワタムシ)が大量発生」という話題をネット上で見かけました。北海道では冬の到来を告げる「晩秋のちょっと迷惑な風物詩」的な現象で、ある統計では発生から2週間前後で初雪になることが多いとされています。今回の“お告げ”によれば、札幌の初雪は11月10日前後になるのかもしれませんね(平年より10日ほど遅い)。一方、東北や東日本の内陸では日を追うごとに気温が下がり、紅葉が見ごろを迎えています。そして、例年通りであれば11月下旬になると北陸や東北南部でも初雪が観測されるようになります。ただ、最新の予報はこの先も引き続き高温傾向を予想しています。今シーズンの冬の訪れは全国的に遅れ気味となりそうです。

平均気温の傾向(10/28~11/27)

期間前半は大陸からの強い寒気の南下がなく、北日本を中心に高温傾向が続く見込みです。11月中旬からは数日の周期で一時的ながら冬型気圧配置となり、上空寒気の強まりとともに平均気温は平年値に近づく見込みです。北海道では平地でも積雪する日があり、東北地方からは初雪の便りが届くようになるでしょう。

降水量の傾向(10/28~11/27)

11月上旬にかけて東・西日本の太平洋側では高気圧に覆われて晴れる日が多く、降水量は平年よりやや少ない見込みです。中旬以降は数日の周期で気圧の谷が通過、その後は一時的に冬型気圧配置といったこの時期らしい天候になるため、全般的に平年並みとなるでしょう。

(気象予報士:ファーマー)

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