週末にかけて、日本付近は数日周期で天気が変化する見込みです。
前線を伴う低気圧が28日に発達しながら東北地方を通過して、29日には日本付近は大陸から進んでくる移動性高気圧に覆われるでしょう。
きょう28日(木)は、東北から北海道で雨が激しく降るところがある見込みです。また前線通過や気圧の谷の影響で中国地方付近はにわか雨があり、北陸では夜にかけて強い雨が降りやすいでしょう。一方、九州南部から関東は晴れて気温が上昇し30℃を超えて蒸し暑くなる見込みです。
あす29日(金)は、移動性高気圧に覆われて乾いた空気が入るため、広く爽やかな晴れになるでしょう。なお、弱い前線が残る関東周辺と北陸では雲が多くにわか雨がある見込みです。
30日(土)~10月1日(日)は、本州上を気圧の谷がゆっくり通過し、本州の太平洋側沿岸部は弱い前線が残る見込みです。
30日(土)は、日本海側から雲が広がり次第に雨が降り出すでしょう。また太平洋側沿岸部でも弱い前線の影響で所々にわか雨がある見込みです。
10月1日(日)は、移動性高気圧に覆われてくるため、西日本から天気が回復して晴れて日中の気温は30℃前後になるでしょう。東・北日本は気圧の谷や弱い前線の影響を受けるため、北日本を中心に雨が降りやすく、関東でもにわか雨の可能性があります。
また、日本の南(グアムの西)では29日頃に熱帯低気圧が発生して西寄りに進み、10月上旬に先島諸島の南へ進む可能性があります。
今週は西・東日本では日中の気温が30℃以上に上昇して厳しい残暑になりました。9月下旬の最高気温の平年値は東京で25.1℃、大阪で27.3℃なので、平年値はこんなに低くかったのかと思う今年の残暑です。それでも今後は夏の高気圧より、秋の移動性高気圧に覆われることが多くなる見込みのため、そろそろお気に入りの夏服を着る機会もあと少しになりそうです。
(気象予報士:ロータス)