台風や熱帯低気圧の動向に注意

◆今週の天気のポイント
・台風9号の影響で週の中頃から沖縄は大しけとなる恐れ
・厳しい残暑が続くため熱中症対策を万全に

台風10号の現在位置と予想進路(27日午前9時現在)

台風10号は日本の東を北上し、30日(水)には日本のはるか東で温帯低気圧に変わる見込みです。台風は陸地から離れて北上するため、東日本や北日本に直接的な影響はない見込みですが、関東や北日本の太平洋側の沿岸ではうねりを伴い波が高くなるでしょう。海のレジャーは注意が必要です。

台風9号の現在位置と予想進路(27日午前9時現在)

非常に強い台風9号は、今後さらに発達しながらフィリピンの東から沖縄の南へ進み、30日(水)には猛烈な勢力で沖縄地方に接近する恐れがあります。先島諸島の沿岸の海域では、30日(水)頃からうねりを伴い大しけとなる可能性があるため警戒が必要です。台風の進路などによっては、29日(火)頃から大しけとなる恐れもあるため、海岸付近には近づかないようにしてください。早めの台風への備えが必要です。

↓30日(水)~9月1日(金)の予想気圧配置↓

北海道付近に前線が停滞、熱帯低気圧の動向にも注意

30日(水)以降は、北海道付近に前線が停滞する見込みです。このため、北海道では雨が降りやすくなり、雨脚の強まる所もあるでしょう。
東北から九州は週を通して晴れ間もありますが、湿った空気が流れ込み雲が広がりやすく、所々でにわか雨がある見込みです。局地的には激しい雨が降り落雷の可能性もあるため、空模様の変化に注意してください。
また、台風9号や10号の他にもマリアナ諸島付近には熱帯低気圧が発生しており、今後台風となって日本付近に北上してくる可能性もあります。現時点では発達の程度や進路はまだはっきりしないため、今後の気象情報にご注意ください。

最高気温は、平年より高い所が多いでしょう。広い範囲で35℃以上の猛暑日となる日があり、北海道でも30℃を超える日がある見込みです。暑い時間帯の外出はなるべく控えたり、室内でも我慢をせずに冷房を使用するなど熱中症に警戒してください。
また、夜間の気温も下がりにくく、最低気温が25℃以上の熱帯夜の所も多いでしょう。就寝前に涼しい環境を作り、コップ1杯の水を飲むなど夜間の熱中症対策も万全にしてください。
今週は8月が終わり9月を迎えますが、この先も厳しい残暑が続く見込みです。睡眠や栄養をしっかりとり、体調を崩さないようにしてお過ごしください。

(気象予報士:むーらん)

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