厳しい残暑とゲリラ豪雨、熱帯低気圧の動きに注意

◆今週の天気のポイント
・週の初めはおおむね晴れるが、残暑が厳しくゲリラ豪雨に注意
・22日(火)~23日(水)ごろ、熱帯低気圧の影響で西日本中心に強雨の恐れ
・週後半は前線が南下、北日本や西日本を中心に雨が降りやすい

今週の初めは西日本や東日本を中心に晴れる所が多いですが、太平洋高気圧の縁から湿った空気が流れ込みやすいでしょう。午後は大気の状態が不安定になり、内陸や山沿いを中心に局地的な激しい雨や雷雨がありそうです。夏休み中で山のレジャーや川のレジャーを予定されている方も多いと思いますが、空もようの急変や川の急な増水などに十分注意して下さい。

↓21日(月)~26日(土)の予想気圧配置↓

熱帯低気圧の動きに注意

そして、22日(火)~23日(水)ごろには、熱帯低気圧が西日本に近付く恐れがあります。いまのところ、この熱帯低気圧は台風にはならない見通しですが、非常に暖かく湿った空気を西日本の太平洋側中心に送り込むため、雨の降り方に十分な注意が必要です。

週の後半になると、大陸から前線が南下し、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込む見込みです。前線に近い北日本や湿った空気の影響を受けやすい西日本を中心に雨が降りやすいでしょう。

猛暑収まる気配なし

気温は、北日本や東日本を中心にこの時期としてはかなり高く、猛暑が収まる気配がありません。北日本でも最高気温が30℃を超える日が続く所が多く、東北太平洋側は朝の最低気温が25℃以上、夜間も気温が下がらない熱帯夜が続く見通しです。東日本も最高気温が35℃以上の猛暑日が続く所もあり、残暑が厳しいでしょう。西日本も真夏日・熱帯夜で蒸し暑さが続く見込みです。引き続きこまめな水分補給やエアコンの適切な使用など、万全な熱中症対策をお願いします。

立秋を過ぎ暦の上では秋となり、23日(水)は二十四節気の処暑(しょしょ)を迎えます。暑さが徐々に和らぎ、朝晩は涼しい風が吹き始めるころと言われていますが、今年は暦通りにはいかないようです。盛夏の疲れも出始めるころです。栄養と睡眠をしっかりとって、適度な運動をして体調を整えて、暑さを乗り切りましょう。

(気象予報士:ふぅ)

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