沖縄・奄美の梅雨入り時期が少し遅れる見通しです。その背景には太平洋高気圧の位置や勢力が影響していると考えられます。例年であれば小笠原諸島付近に顔をのぞかせる時期ですが、今のところ日本列島の遥か東の海上に留まっており、そのため季節の進みそのものがやや遅れ気味となっています。なお、5月下旬には沖縄・奄美で本格的な雨の季節がスタートする見込みで、本州を含め大雨への早めの備えを心掛けたいところです。
期間の初め(5/13~22頃)高気圧が北海道の東海上で勢力を強める影響で、北日本に南寄りの暖かい気流が入りやすく平年を上回る日が多くなるでしょう。東日本もやや高めとなる見通しです。沖縄・奄美では中国大陸から進む移動性高気圧の影響によりやや低温傾向となる見込みですが、5/18頃からは前線や低気圧に向かって吹き込む暖かい空気の影響で次第に平年並みとなるでしょう。西日本は概ね平年並みで推移する見込みです。
沖縄・奄美の梅雨入りが例年に比べ遅れ気味となるものの、5月下旬以降は曇りや雨の日が多くなり期間を通しての雨量は平年並みとなるでしょう。本州では天気は概ね周期的に変化する見通しで、降水量は全般的に平年並みとなる見込みです。
(気象予報士:きっしー)