【天体観測】好条件!1月4日未明はしぶんぎ座流星群

あけましておめでとうございます。2022年を迎えましたね。今年も天体観測の情報をピックアップしてお伝えしてまいりますので、どうぞよろしくお願いします!

■好条件の「しぶんぎ座流星群」を観察しよう

毎年恒例、新しい年の幕開けを祝うかのように「しぶんぎ座流星群」が極大を迎えます。しぶんぎ座流星群は、12月のふたご座流星群、8月のペルセウス座流星群とならぶ三大流星群のひとつとして有名で条件が良ければ多くの流星を観ることができます。今年は1月3日が「新月」にあたるために月明かりの影響がなく、条件としてはとても良いと言えそう。

画像:国立天文台HP

観察に適した時間帯は1月4日1時頃(3日から4日に変わってすぐ)です。流星群の活動はこの後で徐々に活発化し、放射点が高くなって多くの流星が出現します。最も多く見られるのは夜明け前で極大時刻の4日5時台と予想されていますので、暗いうちに起きる自信のない方は超夜更かしを予定し、前日から起きて観察するのが良さそうです。
ただ、ピークの時間が「太陽が昇ってくる直前」ですので、くれぐれも太陽を直接観ることのないよう、空が明るくなり始める前に観察を終えるようにしましょう。また、流星群の観察は望遠鏡や双眼鏡などを使わず、肉眼で空を広く観ることをお勧めします。

ちなみに「しぶんぎ」を漢字で書くと「四分儀」で、天文観測に使われる扇形をした計測器の道具でした。現在は存在していない「壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座」と呼ばれる星座からこの名称がついたとされています。

▼しぶんぎ座流星群の特徴
・母天体には諸説あり、現時点では確定されていない
・年によって流星の出現数にムラがあるので、どれくらいの数の流星が観られるか予想が難しい

■今年最も遠い満月

昨年、地球から最も遠い満月は12月19日の満月でしたが、今年は今月の満月が地球から最も遠い満月になります。ちなみに今年最も近い満月(スーパームーン)は7月14日の満月となり、その差はこんな(下図)感じです。実際に比べてみることはできませんが、こうして見ると随分差があるように感じますね!

画像:国立天文台HP

冬は天体観測に適したシーズンと言えますが、夜間はかなり冷えますので風邪などひかないよう、防寒対策を万全に。また、暗い中での観察になりますので事故などにも遭わないようくれぐれも気をつけて楽しんでくださいね。

(コラム担当:F)

シェア!