台風16号が日本列島に接近中です。今後の情報に十分注意してください。影響がありそうな地域の方は、今すぐできる対策をしっかりしておきましょう!気象庁や市区町村からの情報も確認し、くれぐれも身の安全を第一に、避難・対策を確実にしてください。
■まずやるべきことは「窓」対策
台風被害で最も多いとされる「窓ガラスの割れ」は「飛んできたもの=飛来物」が原因です。コロナ禍で始めたガーデニングで、プランターなどが増えたりしていませんか?
庭やベランダに置いてあるもので自宅の窓が割れてしまわないように、また、他人の窓を割ってしまう加害者にならないため、今すぐできるのは「庭・ベランダにあるモノを室内にしまう」こと。洗濯機などは動かすのが大変かもしれませんが、紐などで固定するなど、せめて「飛んでいかない・動かない」ための対策を。見回してみると、案外いろいろなものが目につくかもしれません。雨が降っていない今のうちに、できることをしておきましょう。
【 外に置いていませんか?!】
物干し竿、植木鉢、じょうろ、スコップ、自転車、スリッパ、ゴミ、テーブル、椅子…いますぐ室内へ!
洗濯機、ほか重量のある大きなもの…ロープなどで固定しましょう!
雨戸は問題なく閉まりますか?今のうちに動作のチェックをしておきましょう
雨風が強まってきたら、雨戸やブラインド(無い場合はカーテン)をしっかり閉めましょう
ガラス飛散防止フィルムなどを貼る
窓ガラスに養生テープを貼る(ユニオンジャックの模様のようにタテヨコ斜めに貼るのが良い)
■いつやる?台風対策のタイミング
ベランダに出しているものを部屋の中に入れたり、安全が確認されたらまた出したり…これを繰り返すのはちょっと面倒かもしれません。でも、来てからでは遅い・どんな動きをするかわからない変な動きをする台風もあります。
台風の対策は「空振りOK」という気持ちで行いましょう。
■災害対策、基本は同じ。日頃からできる3つのこと
災害に対する備えで共通していることとしては、食糧や飲料水の確保なども大事ですね。災害対策グッズにあげられるような基本的な装備はいつでも使えるように日頃からのチェックをお忘れなく!
また、台風の真っ只中、買い物に行かないと食べるものが無い!なんてことにならないよう、備えを万全に!
非常食・避難食など特別なものを用意する必要はなく「いつものものを少し多めに」ローリングストックを是非取り入れてみてください。
■大雨にも警戒を!
局地的な大雨による被害が、全国に広がっています。「今まで大丈夫だから、今回も大丈夫」ではなく、くれぐれも情報収集と早め早めの行動を心がけてください。日本の国土には傾斜が急な場所が多いため、他国よりも土砂災害が発生しやすい環境にあります。土砂災害は一瞬にして尊い命や貴重な財産を奪っていく恐ろしい災害で、発生すると避難する時間はほとんどありません。雨が続いたり地震が発生すると、土砂崩れの危険性が高くなりますのでさらに注意が必要です。
豪雨や大雨による被害を未然に防ぐには、気象庁が発表する防災気象情報をこまめに確認することも大事です。台風の接近に伴い、雨量が極端に増える可能性もあります。たとえ大雨警報や大雨注意報が発表されていなくても、十分な注意が必要です。屋外にいる際は、雨水が流入しやすいアンダーパス、氾濫のおそれがある河川、各都道府県が公開している土砂災害危険箇所などには、絶対に近寄らないようにしましょう。
(防災士・防災コーディネーター:R)