低気圧が急速に発達しながら北海道付近を北上しており、中心気圧は946hPa(16日午前9時現在)の台風並みの勢力に達しています。北日本や新潟県などで記録的な暴風が吹いており、午前11時過ぎには北海道襟裳岬で最大瞬間風速44.9m/s(2月の観測史上1位)の猛烈な風を観測しました。
この低気圧は動きが次第に遅くなり冬型気圧配置も強まるため、18日(木)にかけて北日本中心に大荒れの天気が続き、鉄道や空の便など交通機関に大きな影響が出る可能性があります(最新の運行情報を確認)。
暴風や高波・高潮による浸水、猛吹雪や大雪による交通障害に警戒してください。外出はできるだけ控え、停電に備えて懐中電灯やバッテリーの準備、スマートフォンの充電なども行なっておきましょう。
低気圧発達に伴う防災事項 | |||
エリア | 暴風 (瞬間風速) | 高波 | 大雪(〜17日朝) |
北海道 | 28m/s (40m/s) | 9m | 50cm/24h |
東北 | 25m/s (35m/s) | 8m | 60cm/24h |
北陸 | 20m/s (35m/s) | 7m | 60cm/24h |
17日(水)から18日(木)にかけては上空1,500m付近で-12℃以下の強い寒気が西回りで流れ込む見込みで、北〜西日本の日本海側では断続的に雪が降り、九州〜東海の太平洋側も雪の降るところがあるでしょう。全国的に真冬の寒さに戻りますので、防寒対策を万全にしてお過ごしください。
(気象予報士:みやっち)