日本付近に停滞する前線や暖かく湿った空気、上空の寒気などの影響で、西～北日本の広範囲で不安定な天気が続いています。
12日(土)09時の予想天気図
この週末は日本海や太平洋沿岸を低気圧が通過する見通しで、西日本は土曜日にかけて、東日本や東北地方は来週にかけて曇りや雨の日が続き、局地的には傘が全く役に立たず、道路が短時間で冠水するような非常に激しい雨の降るところもありそうです。
雷の音が聞こえる、空が急に暗くなるなど天気急変のサインに気づいたら、早めに頑丈な建物の中などに避難しましょう。また、大雨による土砂災害や川の増水などにも十分注意してください。
さて、この不安定な天気をもたらしている一因の秋雨前線ですが、北海道はこの週末以降、前線北側の秋の乾いた空気に覆われるため、北部を中心に秋晴れとなる日が多くなり、この時期らしい気温に落ち着く見込みです。札幌では日中は20℃前後、朝晩は15℃前後と長袖が必要になるでしょう。
また、本州付近を覆っている真夏並みの空気も徐々に南下する見通しで、西日本や東日本も夜間の寝苦しさから次第に解放されそうです。
（気象予報士：みやっち）
