列島各地で地震が発生!いざ、という時の備えは大丈夫?

2月12日、北海道胆振地方で最大震度3、福島県沖で最大震度4の地震が発生しました。その他の地域でも、最大震度は小さかったものの、各地で地震が観測されています。朝3時頃から夜10時過ぎまで、地震は私たちの活動時間や都合に関係なくいつでもどこでも起こります。「その時」に、正しい判断と行動ができるよう、日頃から意識と準備をしておくことが大切です。以下、ざっとポイントをまとめたいと思います。

■地震が起きる前にできること(今すぐできること)

水や食料、生活必需品の準備
・3日分の水・食料を用意しておきましょう。3日分となると1人分でもかなりの重量になり、これらを持って逃げるのは現実的ではありません。地震の影響で破損することのないよう、コンテナなどの丈夫な入れ物に収納し、物置や車内、玄関など複数の場所に分けて保管を!揺れが収まってから避難生活の拠点に運んで利用します。

家族全員で意識すること
自宅や職場から一番近い指定避難場所とその経路を確認し、実際に歩いてみることが大事です。
スマートフォンや電話が必ずしも使える状態とは限りません。災害用伝言ダイヤル「171」など、家族が離れ離れになったときの連絡方法について話しておきましょう。また、地震が落ち着いてからの集合場所も決めておきましょう。

<避難場所と避難所の違い>
避難場所…地震・津波・洪水など、災害による危険が切迫した状況で、住民等の生命の安全の確保を目的として緊急に避難する際の避難先(場所)のこと。

避難所…災害の危険性があって避難した住民等が、災害の危険性がなくなるまで必要な期間滞在し、または災害により自宅へ戻れなくなった住民等が一時的に滞在することを目的とした施設のこと。

■地震が発生したら(適切な行動で命を守る)

・まずは落ち着く(パニックにならない!)
・丈夫な机やテーブルに身を隠す
・揺れが収まってから火の始末

▼シチュエーション別
・室内にいる場合は、外に飛び出さない!
・塀の近くから離れる
・海岸や川の近くにいる人は急いで高台へ避難
・土砂崩れやがけ崩れを警戒し、避難

▼気をつけるべきポイント
・火を出さない!救助するにも消火から
・デマに惑わされない

「落ち着け」と言われても、大きな揺れで世界が一変した状況で冷静になるのはなかなか難しいことだと思います。日ごろからの準備が、心の平静を保ちやすくしてくれます。いざ、その時に適切な行動ができるよう、日頃から少しずつでも準備をしておきましょう。

(アール/防災士)

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