ブラックムーン、ペルセウス座流星群。8月の夜空の見所チェック!

梅雨が明け、連夜空を覆っていた厚い雲から解放されて、空を見上げると星が見える日が増えてきました。この時期は高気圧に覆われやすく、夏の星座や明るい惑星などを見ることができ、星の観測としてはなかなか豪華なラインナップになります。

「スター・ウィーク」

毎年、81日から7日まで開催されるキャンペーン。今年のキャッチコピーは「好きな星を 見つけませんか」ということで、空を見上げて気になる星を見つけてみてはいかがでしょう。

「伝統的七夕」

77日の「七夕」にはあまり星が見えなかったと思われる太平洋側の地域の方、87日「伝統的七夕」の日にリベンジを!伝統的七夕とは、旧暦の七夕です。

画像:国立天文台HP

宵の空に七夕の星たちが輝き、細い月が南西の空に浮かびます。夜が更けて星の輝きがはっきり見える頃には、織姫星(おりひめぼし=こと座の1等星・ベガ)と、彦星(ひこぼし=わし座の1等星・アルタイル)を見つけることができるかも。

「宵の空に、月が木星・土星と接近」

9日から12日にかけて、月が少しずつふくらみながら、木星と土星の近くを通り過ぎます。特に12日の宵の空では、月と土星がかなり近くで仲良く並んでいる様子を見ることができます。

画像:国立天文台HP

「新月が2回」

8月には新月が2回、1日と30日にあります。ひと月のうちに新月が2回あると、2回目の新月を「ブラックムーン」と呼ぶこともあるようで、珍しい現象と言えるでしょう。

「水星が最大離角」

8月上旬から中旬にかけては、太陽が昇る直前の東の空、低い位置に水星が見えます。地球より太陽に近い、つまり内側を公転している水星は、地球からの見かけの位置が太陽から大きく離れることがなく、観察のチャンスが日の出直前、もしくは日没直後のわずかなタイミングしかありません。この「最大離角」の頃は、水星の見かけの位置が太陽から離れ、観察がしやすくなると言えます。

画像:国立天文台HP

最大離角は810日ですが、東京では8日から15日にかけ、日の出30分前頃から見つけやすくなります。東の方角の空がよく見える場所で、真東から少し北寄りの空、低い位置にある水星を探してみましょう。

【注意】水星を追いかけるように太陽が昇ります。双眼鏡などで、絶対に太陽を見ないようにしてください!観察は日の出前に終えるようにしましょう。

813日はペルセウス座流星群」

三大流星群のひとつ「ペルセウス座流星群」、今年は81316時頃にピークを迎えます。当日の天候と詳細はまた、後日お伝えしたいと思います。

(アール)

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