「環」を持つ惑星としてとても人気が高い土星が7月10日に「衝」を迎えます。
衝とは、外惑星(地球より太陽から遠い・外側にある惑星)が太陽とちょうど反対側に来る瞬間のこと。この時期、外惑星はもっとも地球に近づき、明るくなります。そして日没ごろに東の空から登り、真夜中ごろに南中。翌朝の太陽が昇るまでの間、ほぼ一晩中見えるので、絶好の観察時期といえます。
画像:国立天文台HP
何かと話題の多い土星の環。この環を構成しているのはほとんどが氷の粒で、その大きさは大小さまざま。一番小さなものは目に見えない塵ほど、大きなものだと数メートルにも及ぶそう。この氷の粒がやがて消えてなくなるかもしれないという見解もあり、土星を見るチャンスがあれば、ぜひとも「環」にも注目していただきたいところです。
望遠鏡で見ることもできますが、せっかくの観測好機!地域の天文台や科学館などで開催される「天体観望会」などに参加すると良いかもしれないですね!
(アール)