猛烈な雨・数十年に一度・命を守る行動を…緊急事態であることを告げる報道が続いています。九州では警戒レベル4を示す範囲が広がり、各報道機関でも今後の雨に警戒を呼びかけています。雨はすでに土壌に多く含まれており、土砂災害にも十分な注意が必要です。
ご自身の命を守る行動を!
また、自宅付近には崖や川がないから大丈夫、と思わないでください。付近に川がなくても、浸水や冠水は発生します。とくに都心部では道がコンクリートに覆われ、大雨が降ると排水機能が追い付かず浸水や冠水が発生しやすくなります。浸水・冠水が発生したときにどのような注意をすればよいかについて解説します。
<浸水とは>
定義:住宅などが水に浸かること。
※床上浸水、床下浸水、低地への浸水といった表現をします。
<冠水とは>
定義:田畑や道路などが水をかぶること。
■浸水・冠水が発生してしまったら
<自宅を守るために>
床上・床下浸水が起こると、1階のトイレや浴室、洗濯機などの排水溝から水が逆流することもあります。土嚢(どのう)や水嚢を便器の上や排水溝の上に置くことで、逆流を防ぐことができます。
<避難時に注意すべきこと>
・大人も子どもも水深が膝より高い位置に達すると水に流される危険が高まります。そのため浸水深が膝よりも高くなる前に避難することが重要です。
・避難の際はできる限り複数人で行動することも大切です。お年寄りや小さなお子様がいるご家庭では自治体からの避難情報を待たずに、早め早めに準備の行動を心がけてください。
・長い棒や傘などを持ち、道を探りながら一歩一歩ゆっくりと歩くようにしましょう。
※冠水した道路では、普段見えているマンホールの蓋や用水路、側溝が見えなくなってしまっているため、足を滑らせたり用水路などに落ちてしまう可能性があり、大変危険です。
冠水した道路を歩くときは、普段見慣れた道でも油断せず、細心の注意を払う必要があります。

<車を運転している時に冠水に遭ってしまったら>
すぐにエンジンを停止し、車を降りて避難してください。
※30センチ程度の冠水でエンジンが停止・ドアが開かなくなり、車ごと流されてしまう危険があります。
※アンダーパスや、道路がえぐられている電車ガード下の道路といった、いわゆるスリバチ状の道路に水たまりが発生している場合は、絶対に入らず、引き返しましょう。

(アール)