それほど遠くない未来、首都直下地震や南海トラフ巨大地震など、大規模な地震が発生するかもしれません。そのような地震に直面した際に戸惑わないよう、正しい避難方法を学んでおきましょう。
消防庁が推奨する地震発生時の対応
地震が発生したら、とにかく身の安全を確保しなければいけません。丈夫な机などの下に隠れて、落下物から身を守りましょう。その際、割れる危険性のある窓ガラスには近寄ってはいけません。窓ガラスの破片で怪我をしたら、その後に避難が必要になっても、対応できなくなってしまいます。
なお、入浴中に地震が発生した場合、身を隠す場所はありません。風呂桶や浴槽のふたで頭部を守り、鏡やタイルなどの落下に注意しながら、地震の揺れが収まるのを待ちましょう。
すぐに火を消すのは間違い?
料理中に地震が発生した場合、無理に火を消そうとするとかえって危険です。包丁などの落下により怪我をしたり、火に掛けていた食材を被って火傷するかもしれません。地震の揺れが収まるのを待ってから、火を消すようにしましょう。
地震が発生すると、ほとんどの方が慌ててしまいます。しかし、地震の揺れが収まる前に戸外に飛び出してしまうと、落下物で怪我をするかもしれません。地震の揺れが収まってから、窓やドアを開けて避難経路を確保しましょう。その後、避難する必要を感じたら、火災による二次災害を防ぐためにも、ガスの元栓を閉め、電気のブレーカーを落としておく必要があります。
また、避難する際は、車ではなく徒歩で移動しなければなりません。車での避難は、消防車両や救急車両の通行を妨げる原因となります。
たとえ地震の規模が大きくても、焦らずに落ち着いて行動しましょう。
※参考資料
総務省消防庁「防災マニュアル」
http://www.fdma.go.jp/bousai_manual/