2014年、日本に接近した台風の数は全部で12個。それらすべてが、6月から11月までの半年間に集中しています。つまり日本は、すでに多数の台風が接近する時季に突入しているのです。台風情報を活用して、被害を未然に防ぎましょう。
延長された進路予報の期間
以前、気象庁が発表する台風の進路予報は、3日先までのものだけでした。しかし、現在はその期間が延長されており、2009年4月22日以降に発生した台風に関しては、3日先までの進路予報のほか、5日先までの進路予報も併せて発表しています。ただし、3日予報と5日予報は内容が多少異なります。3日予報では強風域、暴風域、予報円(台風の中心部が70%の確率で到達する場所)、暴風警戒域が発表されるのに対して、5日予報では予報円のみしか発表されません。5日予報は、あくまでも進路予報に過ぎないのです。また、台風がその勢力を維持せず、4日目以降に熱帯低気圧または温帯低気圧に変化する可能性が高い場合、5日予報は発表されません。ちなみに、3日予報と5日予報の両方とも、予報円通りに台風が進むとは限らず、予報円の中に台風の中心が移動する確率は約70%とはいえ、予報期間の延長により、台風の災害に備える期間が2日間増加したことは事実です。日本付近に台風が接近した際には、3日予報だけではなく5日予報も確認して、その進路に自宅周辺が含まれているなら、防災対策を早めに進めておきましょう。
暴風域や強風域、予報円、違いはわかりますか?
※参考資料
気象庁「台風進路予報の予報期間の延長について」
http://www.jma.go.jp/jma/press/0903/19b/typhoon-5dayfcst.html