穏やかな年の瀬 北日本は荒天も

最新の1ヶ月予報によると、12月下旬は冬型の気圧配置が強まることはなく、西・東日本中心に比較的穏やかな天気が続く見込みです。日本海側の降雪も少なく、出かける機会が多い年の瀬にはうれしい予報となっています。一方、周期的に低気圧が通過する見通しの北日本では、天気が大きく崩れる可能性があります。特に北海道では、先週(14日)と同様に広い範囲で風雪が強まり、荒れた天気となるおそれがあります。道路状況の悪化をはじめ、航空や鉄道など交通機関への影響が懸念されるため、年末年始の移動には注意が必要です。多くの方が帰省や旅行を楽しみにされていることでしょう。新しい年を気持ちよく迎えるためにも、天気の変化に目を向けながら、余裕を持った計画を心がけたいですね。

平均気温の傾向(12/20~1/19)

12月下旬は大陸の寒気が弱く、日本付近はこの時期としては暖かな空気に覆われる日が多いでしょう。加えて、北日本を中心に低気圧が周期的に通過するため、全国的に南風が吹いて気温が平年を大きく上回る日がある見込みです。なお、年明けには寒気の南下とともに、一時的に冬型が強まる可能性があります。

降水量の傾向(12/20~1/19)

12月下旬には、低気圧を伴う気圧の谷が周期的に通過するため、太平洋側ではこの時期としては曇りや雨の日が多くなる見込みです。一方、冬型の気圧配置が長続きしないため、日本海側では例年に比べて降水量は少ないでしょう。なお、年明け以降は周期的に寒気の南下が予想され、次第に降雪量が増加する見通しです。

(気象予報士:ファーマー)

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