逃げ道を教えてくれる「あの人」とは?
災害が起こった時、避難先を確認・記憶しておくことはとても大事なことです。そして、逃げ道を確保しておくこともとても大事な事。今回は「屋内にいたとき」に、何を目印にしていればよいのかについて、たくや君と一緒に覚えていただけたらと思います。
地震や災害は、いつどんな場所で起こるかわかりません。初めての場所で被災する事も十分考えられます。どこに行ってもまず最初に「避難経路を確認しておく」ことを習慣化しましょう。とはいえ、パニックになるとなかなか経路までは思い出せないもの。そんなときに頼りになるのが、そう!「あの人」です。
一度は見たことある「あの人」
見たことはあるけど、詳しくは知らない!?
こちらの表示、どこかで見た記憶、ありませんか?
これらは「非常用マーク」です。非常口の設置は、建物の延べ床面積辺りに対する設置基準があり、非常口を誘導する通路誘導灯も一定間隔で設置されています。
ん?でもちょっと待って。上の写真、上と下ではちょっと違って見えませんか?
そうです「避難口誘導灯」と「通路誘導灯」の2種類があるんです。
●緑地は「避難口誘導灯」
非常口のある場所を示します。火事で炎の赤に包まれても見えやすいという理由から緑で定義されていて、緑の色の定義も消防法により厳格に決められています。ちなみにこのピクトグラム(人型のアイコン)は国際基準となっていて、海外でも同じ意味をもちます。
●白地は「通路誘導灯」
非常口まで誘導するためのもの。停電などが発生した時に「照明としての役割」を担うことが期待されているため、通路誘導灯は「白地ベース」になっています。誘導するためのサインですので、逃げる方向を示した矢印が大きく描かれています。
二つの表示(サイン)の違い、わかりましたか?
「非常用マーク」は会社や学校、なじみのスーパーなどどこにでもあります。身近にいて、いざというときのお助けマン「あの人」を探してみてくださいね。
「非常用マーク」を探すことを日常化することが、いざというときに無意識に探すことにつながると思います。また、「非常用マーク」についての知識をご家族と共有していただき、知らない場所での逃げ道確保の方法をシェアしてみてはいかがでしょうか?
※参考資料
<消防法>
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S36/S36F04301000006.html
<宅建ナビ.com>
http://www.takuken-nabi.com/category02/
非常口マークには二つのサインがあったとは!これから初めて訪れる場所では、お助けマンとなる「あの人」を探す習慣をつけたいですね。