彩りを楽しむ季節

きょう7日(金)は二十四節気の「立冬」。暦の上では冬に入りました。北海道では週明け10日(月)に強い寒気が流れ込み、平野部でも雪の舞うところがありそうです。さらに再来週(18日頃)にも北日本を中心に冬型の気圧配置が強まって、東北でも山沿いでは積雪となる所があるでしょう。ただ、いずれも冬型は長続きせず、下旬になると全国的に冬への季節の歩みは、少し足踏みとなりそうです。一方、このところ各地で「紅葉祭り」が開かれています。今年は気温の高い日が多かったため、色づきは例年よりゆっくりです。紅葉は昼夜の気温差が大きくなると鮮やかになり、最低気温が5℃前後まで下がる日が増えると、一段と色づきが深まるといわれています。11月中・下旬は、西日本や東日本では移動性高気圧に覆われて穏やかに晴れる日が多い見込みです。夜間の冷え込みが強まるにつれて、もみじの紅やイチョウの黄が、初冬の景色をいっそう鮮やかにしてくれるでしょう。季節の移ろいを味わいながら、休みの日には紅(黄)葉を楽しみたいですね。

平均気温の傾向(11/8~12/7)

来週末(16日頃)にかけて、北海道上空には強い寒気が流れ込み、気温は平年を下回る見込みです。その他の地域では移動性高気圧に覆われることが多く、この時期としては例年に比べて暖かな日が多くなるでしょう。

降水量の傾向(11/8~12/7)

日本付近は、東西に広く分布する移動性高気圧に覆われる日が多くなる予想です。日本海側では例年よりも晴れる日が多くなり、降水量は平年を下回る見込みです。太平洋側では概ね平年並みかやや少ない予想ですが、低気圧や湿った空気の影響を受けやすい沖縄・奄美では、曇りや雨の日が多くなる見通しです。

(気象予報士:ファーマー)

 

シェア!