台風22号の動きに注意。北日本は急速に季節が進む

◆今週の天気のポイント
・本州付近は曇りや雨の日が多い。
・週の半ばに北日本は荒天に。その後、北海道の山で積雪の恐れ。
・小笠原近海で台風22号発生。今後の動きに注意。

今週の本州付近は、気圧の谷や前線の影響で曇りや雨の日が多いでしょう。天気予報をこまめにチェックし貴重な晴れ間を有効にお使いください。5日(日)3時に、小笠原近海で台風22号が発生しました。小笠原や沖縄に影響がでる見込みで、今後の動きに注意が必要です。北日本は週の半ばに荒天となり、その後季節が急に進み北海道の山では積雪の恐れもあるでしょう。

↓6日(月)~11日(土)↓の予想気圧配置↓

本州付近は気圧の谷や前線の影響を受けやすい

週のスタート6日(月)の本州付近は関東の南の前線や湿った空気の影響で雲が広がりやすく、所々で雨が降る見込みです。6日(月)は中秋の名月。おおむね晴れる九州や四国・北海道などで月を眺めることができそうです。その他の地方は、夜の天気は回復傾向ではありますが、雲で月が隠れ、うっすらとしか眺めることができない所や、雨が降る所もあるでしょう。

6日(月)は中秋の名月

7日(火)は、前線が離れ、北日本や西日本の日本海側を中心に日差しが届くでしょう。東日本は太平洋側を中心に湿った空気の影響で雲が広がりやすい天気となる見込みです。
8日(水)は、大陸からサハリン付近に低気圧が近付き発達しながら通過するため、北日本や東・西日本の日本海側で雨が降るでしょう。北日本は北海道を中心に風も強まり波も高まり、荒れた天気となりそうです。強風や高波に注意してください。東・西日本の太平洋側は関東など晴れ間のでる所もありますが雲が広がりやすい所が多いでしょう。
低気圧が通過した後、9日(木)からしばらく、北海道の上空には、山に雪を降らせる目安となる寒気が居座る見込みです。北海道の山では積雪や路面凍結の恐れがありますので、峠を越える方は、冬タイヤの準備を始めることをおすすめします。東北から南では、晴れたり曇ったりの天気となりますので、最新の情報を確認して、晴れ間を有効にお使いください。

今後の動きに注意

そして、5日(日)3時に小笠原近海で台風22号が発生しました。台風は6日(月)に小笠原近海を進む見込みで、小笠原諸島では、7日(火)にかけて強風や高波、高潮に注意が必要です。8日(水)は沖縄方面に進む見通しで、9日(木)ごろにかけて、沖縄の海上でも大しけとなる恐れがあります。そして、9日(木)以降の予報円がかなり大きく、進路が定まっていません。西日本に北上する恐れもあるため、今後の台風情報にご注意ください。

沖縄と西・東・北日本で傾向が異なる

気温は、沖縄と西日本・東日本・北日本で傾向が大きく異なりそうです。西日本や沖縄では暖かい空気が流れ込みやすく、10月上旬としては高い日が続く所が多く最高気温が30℃くらいまで上がる日が続くでしょう。ただし、西日本では朝の気温が20℃前後となりそうなので、朝晩と日中の気温差にご注意ください。東日本は、前半と後半の気温差が大きいでしょう。週の半ばごろまでは東海を中心にこの時期としては高いですが、後半になるこの時期らしい気温となり、11日(土)は20℃前後と関東を中心にこの時期としては低くなる所が多くなりそうです。東日本も西日本と同じように朝は涼しくなってきますので、朝晩は羽織る物などが欲しくなるでしょう。そして、10月に入って記録的な暑さとなった所もある北日本では、北海道を中心に急に季節が進む見込みです。最高気温はこの時期としては低い日が多くなり、週の後半になると朝の最低気温が一桁の日が続くようになるでしょう。そろそろストーブなどの準備をしておくと安心です。東北も週の後半には秋がぐっと深まり、暖かいセーターや厚手の上着が欲しくなる日もあるでしょう。
今週は南には台風、北には寒気と、南北に長い日本特有の夏と冬が混在したような天気・気温となりそうです。秋は、気温や気圧の変化が大きく、自律神経も乱れやすい季節。栄養と睡眠をしっかりとって体調を整え、季節の変わり目を乗り越えましょう。

(気象予報士:ふぅ)

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