秋風はいつ?暑さ続く山形の夏

山形市の夏を彩る「山形花笠まつり」が、今年も8月5日から華やかに開催されます。艶やかな衣装に身を包んだ踊り手たちが、「ヤッショ、マカショ」の掛け声にあわせて街を練り歩く姿は、東北の夏のクライマックスともいえる光景です。例年、東北では夏祭りが終わると朝晩に涼しさが感じられ、秋の気配が漂い始めます。今年の7月は全国的に猛暑に見舞われ、東北地方も例外ではありませんでした。山形市の7月の平均気温は平年を4.4℃も上回り、記録的な高温となりました。来週初め(4日)にかけては、最高気温34〜37℃の猛暑日が予想されています。その後、祭り期間中の5日〜7日は低気圧や前線の影響で天気がぐずつくため猛暑はおさまり、8月半ばにかけて気温は平年並みに落ち着く見込みです。夏祭りを境にして暑さがいったん和らぎ、朝晩の空気に涼しさが感じられるかもしれません。ただし、最新の予報では8月も全体としては高温傾向が続く予想となっています。秋風が吹き始めるのは、8月の終わりごろになりそうです。

平均気温の傾向(8/2~9/1)

本州付近は暖かい空気に覆われる日が多く、依然として高温傾向が続く見通しです。なお、北日本は気圧の谷や前線の影響で、天気がぐずつく期間があるため、7月のような記録的な高温となる可能性は低いでしょう。

降水量の傾向(8/2~9/1)

西日本や東日本は太平洋高気圧に覆われて、例年と同様に晴れる日が多いでしょう。一方、北日本は日本海から近づく低気圧や前線の影響を受ける期間があり、日本海側で降水量が平年をやや上回る予想です。沖縄・奄美では台風や熱帯低気圧の影響を受けにくく、降水量は平年より少なくなる見込みです。

(気象予報士:ファーマー)

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