九州~東北では梅雨期間真っ只中ですが、先週(16日~20日頃)は太平洋高気圧の西への張り出しが強まり、梅雨前線が北上または不明瞭となりました。そのため、広い範囲で強い日差しが届いて最高気温は30℃以上の真夏日となる地点が続出し、35℃以上の猛暑日となるところもありました。6月中旬では、東日本で1946以降最も高温、西日本でも2013年と並んで高温となり、記録的な暑さとなったことが伺えます。
その後は今週にかけて梅雨前線や湿った空気などの影響で次第に梅雨空が広がるも、最高気温は30℃前後となる日が多く、ムシムシとした暑さが続いている状況です。今後の週間予報を見ると、今週末からは再び太平洋高気圧の張り出しが強まることで晴れる地域が多く、長い”梅雨の中休み”となりそうです。

平均気温の傾向(7月~9月)
向こう3ヶ月(7月~9月)の気温は、偏西風が平年より北を流れ、太平洋高気圧とチベット高気圧の北への張り出しが強まる影響で日本付近には暖かく湿った空気に覆われやすく、全国的に平年より高くなる見込みです。こまめな水分補給やエアコンの有効活用など熱中症対策を十分に行うとともに、高温が予想される際に発表される”熱中症警戒アラート”などの気象情報の確認を心掛けることが大切です。

降水量の傾向(7月~9月)
向こう3ヶ月(7月~9月)は、インド洋東部からフィリピンの東方海上にかけて海面水温が高く、積乱雲の発生が多くなる見込みです。そのため、沖縄・奄美では南からの湿った空気の影響を受けやすく、降水量は平年並みか多くなる予想です。北・東・西日本ではほぼ平年並みとなるでしょう。この期間内は最も大雨の発生しやすい時期であり、近年は大雨の発生頻度が増加しています。また、台風が多く発生して日本付近に接近しやすい時期も迎えます。今一度大雨や台風対策を確認し、最新の気象情報にご留意いただきたいと思います。
(担当:りょた)