来週月曜日(16日)以降は太平洋高気圧の勢力が強まり、「梅雨の中休み」となる見通しです。6月下旬にかけては梅雨前線が日本海北部に停滞、晴れる日が多くなって、全国的に高温傾向が続く予想となっています。6月の猛暑といえば、2022年6月25日に群馬県伊勢崎市で観測史上初となる40.2℃を記録、東京でも7月3日にかけて9日連続の猛暑日となりました。当該期間には、熱中症による救急搬送が全国で1万4千件を超えました。今回も懸念されるのは、梅雨期特有の蒸し暑さによる熱中症です。真夏ほどの高温ではなくても、湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体温をうまく下げられずに体に大きな負担がかかってしまいます。来週以降は、沖縄地方だけでなく西・東日本でも「熱中症警戒アラート」が相次ぐ可能性があります。冷房の適切な使用、こまめな水分・塩分補給など、万全の対策を心がけましょう。

平均気温の傾向(6/14~7/13)
太平洋高気圧が本州付近に張り出すため、期間の前半は全国的に晴れる日が多くなる見込みです。平年よりも気温が高く、西・東日本の内陸では、最高気温が35℃前後まで上がる日もあるでしょう。例年以上に体にこたえる蒸し暑さとなりそうです。7月に入ると梅雨本来のぐずついた天気となり、気温は概ね平年並みに落ち着く見通しです。

降水量の傾向(6/14~7/13)
期間前半は「空梅雨」傾向で推移する見通しで、東日本太平洋側や西日本、沖縄奄美の降水量は平年を下回る見込みです。北日本は梅雨前線の影響を受けやすく、日本海側では例年より曇りや雨の日が多くなる見通しです。7月に入ると、梅雨前線が南下し本州付近に停滞するようになるでしょう。西・東日本の太平洋側を中心に、再び雨の降る日が多くなりそうです。
(気象予報士:ファーマー)