いよいよ本格的な受験シーズンが始まります。この時期、受験生にとって重要なのは学力だけではなく、体調の管理です。1月に入ってインフルエンザの大流行が伝えられていますが、その要因として空気の「乾燥」があげられるでしょう。空気が乾燥するとウイルスが空気中を漂いやすくなり感染リスクが高まるうえ、体の防御機能が低下し、免疫力も弱まってしまいます。昨年12月には、関東をはじめ太平洋側では記録的な少雨となり、東京都心では降水量がわずか0.5mmと、全く雨が降らなかった1995年以来29年ぶりの少なさでした。最新の予報によると、1月中旬は冬型気圧配置の影響で、その後は周期的に移動性高気圧に覆われるため、太平洋側では晴天が続きやすい見込みです。真冬のこの時期には、鮮やかな青空が広がる日が多いですが、それは空気に含まれる水蒸気が少ないことを意味しており、乾燥のサインでもあります。万全の状態で受験に臨めるよう、屋内では加湿器などで湿度を保つとともに、栄養バランスの取れた食事や質の良い睡眠を心がけましょう。周囲の家族によるサポートも大切ですね。
1月下旬になると冬型の気圧配置が長続きせず、強い寒気の南下も見込まれていません。そのため、予報期間の後半には全国的に寒さが和らぎ、この時期としては比較的過ごしやすい日が多くなるでしょう。北・東日本を中心に、平均気温は平年を上回る見込みです。一方、湿った空気の影響を受けやすい沖縄・奄美では、日差しが少なめで気温は平年をやや下回るでしょう。
期間後半は冬型気圧配置が続かないため、日本海側の降水(雪)量は全般的に平年を下回る見込みです。太平洋側では例年通り晴れる日が多く、降水量は平年並みとなるでしょう。
(気象予報士:ファーマー)