長野県にある白馬村のスキーリゾートでは、インバウンド需要の回復により、スキーを楽しむ外国人観光客の滞在が増加しています。周辺地価が急上昇していることから「第2のニセコ(北海道にあるスキーリゾート)」と呼ばれ盛り上がりを見せる一方で、地球温暖化による雪不足がスキー場に深刻な影響を及ぼしています。営業日数を確保するため、本州の多くのスキー場で「人工降雪機」の使用が欠かせない状況ですが、その稼働には大量のCO2排出を伴います。こうした環境負荷を抑制するため、白馬村のスキー場では、リフトや施設の電力を再生可能エネルギーに切り替えるなど、エコロジーを念頭にした取り組みを進めているそうです。最新の予報では、年末・年始を含むこの期間には冬型気圧配置がたびたび強まり、日本海側では平年を上回る降雪量が予想されています。冬休み前には、本州の多くのスキー場で十分な積雪を確保できそうです。豊富な天然雪により、人工降雪機の使用を抑えた地球に優しいスキーシーズンとなることが期待されます。
期間中は冬型の気圧配置となる日が多く、日本付近には周期的に強い寒気が流れ込むでしょう。今週末以降(12/14~)は各地で真冬の寒さとなり、年末にはさらに強い寒気が南下する可能性があります。その後、年明けにかけても厳しい寒さの日が多くなる見込みです。
冬型の気圧配置が続く傾向があるため、東日本や北日本の日本海側では雪や雨の降る日が多く、北陸を中心に大雪となる日があるでしょう。一方、太平洋側では全般的に晴れの日が多くなり、空気の乾燥した状態が続く見込みです。特に年末・年始には火の取り扱いに十分な注意が必要です。
(気象予報士:ファーマー)